【4609】大那 超辛口 純米 日本酒度+10(だいな)【栃木県】

2021年08月03日
酒蛙酒蛙
栃木県大田原市 菊の里酒造
栃木県大田原市 菊の里酒造

【B居酒屋にて 全6回の③】

 1カ月に1回のペースで足を運んでいるB居酒屋。常時約200種類の酒を置いており、1カ月たてば、冷蔵庫のラインナップがけっこう更新されているので、「日本酒津々浦々」の取材に好都合なのだ。コロナで大苦戦を強いられている様子だが、飲み手としては、すこしでも支援になるよう定期的に通うことしかできない。早くコロナ禍が過ぎ去り、にぎわいを取り戻してもらいたい、と切に願う。

 今回は、酒友Yと二人で暖簾をくぐった。異動が決まったYと一緒にB居酒屋で飲むのは、これが最後。トップバッター「鶴齢」「大那 純米大吟醸 特A地区産 山田錦」に続いていただいたのは、これも「大那」の「大那 超辛口 純米 日本酒度+10」だった。当連載でこれまで「大那」を12種類取り上げている。「大那」には、やわらかな酒質のお酒、というイメージを強く持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 酒蛙「おおおっ、すっきり、水の如し。『大那』のふくよか・やわらかな口当たり、というイメージは全く無い」
 Y 「セメダイン(酢酸エチル)似の香りを感じる」
 酒蛙「辛みと苦みが印象に残るね」
 Y 「このお酒は攻めているよね。辛いし、セメダインもいるし。いいね、攻めの姿勢は」
 酒蛙「たしかに辛い。超辛口を名乗っているからね。しかし、飲み進めて行くと、旨みも出てくる。単に辛いだけの酒じゃないよ。旨みと辛みの両立は素晴らしい」
 Y 「酸味もあるし」
 酒蛙「うん、同感。酸の存在感があるね。酸があるから飲み飽きしない。総体的にさっぱりした口当たりだ。余韻は苦み。こんな『大那』は初めてだよ」

 瓶の裏ラベルは、酒造りのコンセプトについて、以下のように述べている。「地酒は、食生活をより楽しく彩る名脇役と考えています。土地の水や空気に触れるような気持ちで飲んでもらえたらうれしいです。   蔵元より」

 また、契約栽培農家:那須クリーン農業研究会の説明を以下のように紹介している。「有機質の肥料を使い、農薬や化学肥料の使用を通常の半分以下に抑え、自然環境の保全に配慮した米作りに取り組んでいます」

 裏ラベルのスペック表示は「アルコール分16度、原材料名 米 米麹、精米歩合60%、使用米 酒造好適米(栃木県那須産)100%使用、製造年月20.12」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。コメの契約栽培農家を紹介したり、「使用米 酒造好適米(栃木県那須産)100%使用」と書くなど、原料のコメにこだわっていることは伝わってくる。しかし、コメにこだわっているのに品種名は非開示とは、こりゃまたいったい、どういう発想をしているのだろうか???

 酒名「大那」は、瓶の表ラベルに書かれている一文「大いなる那須の 大地の恵みが育んだ 手造り清酒」が由来となっている。

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