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子宮頸がん定期検診受けて 妊婦健診で年2百人発見

2021.8.17 0:00
 妊婦健診の際の子宮頸(けい)がん検診で、受診者の約40人に1人が精密検査が必要とされ、1年間に200人以上にがんが見つかっていることが、日本対がん協会(東京)の自治体を対象とした調査で明らかになった。
 
 

 子宮頸がんは30~40代の女性で近年増加傾向。妊娠後に見つかると、状態によっては子宮摘出など治療のために出産を諦める必要が出てくる。同協会は、女性は20歳になったら推奨されている定期検診を受けるよう強く推奨し、自治体には婚姻届の窓口や結婚式場などでの啓発を強化するよう提言した。

 全国の自治体にアンケートし、約半数の846自治体から回答を得た。85%の716自治体は原則全員に妊婦健診をしていたが、6%の50自治体は子宮頸がん検診を検査項目としていなかった。
 回答のあった自治体で2017年度の子宮頸がん検診は計42万7千件。このうち精密検査が必要とされたのは2・4%、1万300件余りだった。
 実際に精密検査を受けた結果の記録があった3700件余りの内訳は、異常なしが1640件、軽度の異形成(細胞の異常)が535件、中等度異形成が214件、高度異形成・上皮内がんが165件、浸潤がんが69件、その他疾患・不明が1103件だった。
 調査に当たった同協会の小西宏・がん検診研究プロジェクトディレクターは「妊婦健診で子宮頸がんが見つかると本人、家族の精神的ショックも大きい。不妊治療で妊娠した後にがんが見つかるケースもある。ふだんから定期的に検診を受けて予防し、そうした事態を避けてほしい」と話した。
 母子保健法では、市町村が妊産婦に健診受診を勧奨するよう求め、標準的な項目の一つに子宮頸がん検診を挙げている。

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