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【聖火リレー アーカイブス(83)】 被災の仙石線で聖火運ぶ 宮城、語り部の大学生走る

2021.6.24 12:00 共同通信
聖火を乗せ宮城県の松島湾を移動する遊覧船。大漁旗を掲げた多くの漁船とともに塩釜市に向かった=20日午後
聖火を乗せ宮城県の松島湾を移動する遊覧船。大漁旗を掲げた多くの漁船とともに塩釜市に向かった=20日午後
 東京五輪の聖火リレーは20日、宮城県で2日目を迎えた。東松島市では、東日本大震災で被害が出たJR仙石線で聖火をつなぎ、全国で語り部活動をしてきた同市出身の大学生武山ひかるさん(20)=群馬県伊勢崎市=が走った。県内を南下し、日本三景の一つ、松島から遊覧船で塩釜市に運んだ。
 仙石線は、津波で列車や線路が流失し、広い範囲で不通となった。一部の駅と線路を内陸の高台に移設し、2015年5月に全線で運行再開し復興を支えてきた。
 高台に移されたJR野蒜(のびる)駅で、ランナーの日下惇平さん(18)が、聖火を収めたランタンと共に列車に乗り込んだ。市民らは旗を振りながら列車を見送り、近くに住む50代のパート女性は「震災から10年たち、復興した仙石線で聖火を運ぶ姿に感動した」と話した。
 走り終えた武山さんは「いろいろな人が自分の名前を呼んでくれ、うれしかった。(震災時の支援への)感謝を直接伝えられない人にも、気持ちが少しでも伝わればいい」と笑顔だった。
 多賀城市では同市出身の俳優千葉雄大さん(32)がランナーを務め、手を振ったり写真を撮ったりする市民らに笑顔で応えた。