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【聖火リレー アラカルト】 育ててくれた町民に恩返し  広島神楽継承する高校生

2021.5.24 13:00 共同通信
聖火ランナーを務めた織田祐輔さん=16日午前、島根県大田市
聖火ランナーを務めた織田祐輔さん=16日午前、島根県大田市
 島根県で16日に行われた東京五輪の聖火リレーで、伝統芸能「広島神楽」を継承する高校2年の織田祐輔さん(16)が、大田市でランナーを務めた。「リレーの感動を、届けられたと思う」。自分を育ててくれた町の人々に一つの恩返しができ、喜びをかみしめた
 織田さんが暮らすのは、広島県に接する島根県飯南町の山間部。同県には伝統芸能「石見(いわみ)神楽」があるが、町内では広島神楽が広く親しまれている。
 織田さんは13歳から神楽団に入り、地元の祭りから県外公演まで、さまざまな機会に舞を披露してきた。神楽を始めたきっかけは「地元を盛り上げたい」という思いからだった。
 冬に雪道を歩いて登下校していると、車で通りがかった知り合いの住民が、乗せて送ってくれる。母子家庭で育ち、母親が家を空ける夜には、近所の人が晩ご飯を作ってくれる。
 地域住民にも、育ててもらっていると感じる毎日。「助け合い」のぬくもりが、聖火の温かみと重なり合うように思えた。走り終えて「知らない人も手を振って応援してくれた。緊張以上に、楽しかった」と声を弾ませた。