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【聖火リレー アーカイブス(44)】 柔道家古賀さんに思いはせ 聖火、母校や巨大壁画巡る

2021.5.14 12:00
佐賀県みやき町の聖火リレー会場で、ランナーの寺田恭夫さんを見つめる古賀稔彦さんの母愛子さん(中央)=10日午前
佐賀県みやき町の聖火リレー会場で、ランナーの寺田恭夫さんを見つめる古賀稔彦さんの母愛子さん(中央)=10日午前
 東京五輪の聖火リレーは10日、佐賀県での2日目を迎え、3月に53歳で亡くなった柔道家古賀稔彦さんの出身のみやき町で母校の小学校を走った。古賀さんの写真を持って見守った母の愛子さん(79)は「生前、ランナーとして子どもたちの前で走ることを楽しみにしていた」と目に涙を浮かべた。
 小学校でランナーを務めた寺田恭夫さん(76)は、1992年のバルセロナ五輪で金メダルを獲得した古賀さんの写真を納めたペンダントを着け、グラウンドを1周。終了後「古賀さんの思いを胸に走った」と語った。
 寺田さんは、リレー走者に決まっていた古賀さんが亡くなった後、みやき町に住む愛子さんの自宅を訪ねるようになり、親交が生まれた。
 聖火ランナーは吉野ケ里歴史公園(吉野ケ里町)も走り、弥生時代の遺構の間を駆け抜けた。
 佐賀市内では、バルセロナ五輪時の古賀さんの姿を描いた巨大壁画を掲げる百貨店前を通過。ランナーに観客から拍手が送られた。 この日の最終ランナーには聖火を運ぶトーチをデザインした吉岡徳仁さん(54)=佐賀市出身=が登場。終了後の式典で、トーチは東日本大震災の仮設住宅に使ったアルミニウムを再利用したと説明し、「聖火が希望の光になればうれしい」と力を込めた。
 聖火は11日から福岡県に移るが、新型コロナウイルス感染拡大により、公道でのリレーは実施されない。