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体組成が死亡率に関係か 「除脂肪量」増で低下

2021.4.28 0:00
 体格指数(BMI)に現れる太り過ぎや痩せ過ぎが体に悪いことは知られているが、体脂肪量や脂肪を除いた筋肉や骨などの「除脂肪量」などの体の組成を示す数値も死亡率に関係しているとする研究結果を、ドイツの研究グループが栄養学の専門誌に発表した。
 
 

 過少または過剰な脂肪量は死亡リスクを高め、逆に、除脂肪量の割合が増えることは死亡リスクの低下をもたらしていた。

 研究グループは、体脂肪と除脂肪量がそれぞれ独立して死亡率に影響することが強く示されたと指摘。体重だけに焦点を当てるのではなく、患者ごとの体組成のタイプに合わせて、健康的な食事や有酸素運動によって体脂肪を減らすことを指導したり、軽度から中等度の筋力トレーニングで筋肉や骨の維持、強化を促したりする必要があるとしている。
 七つの疫学研究の結果を総合し、対象者は体組成が明らかになっている20~93歳の1万6155人(男性8033人、女性8122人)。保健当局の持つデータを基にその後の健康状態や死亡原因を最長で23年間追跡した。
 その結果から年齢や性別、病歴、身体活動量、たばこやアルコールの影響を除き、対象者を体脂肪量や除脂肪量の少ない方から多い方まで4グループに等分して死亡率を比較した。
 すると体脂肪では、少ない方から2番目のグループが最も死亡率が低く、それより少ないグループも多いグループも死亡率が高まった。一方で除脂肪量では、多いグループほど死亡率が低下することが判明した。
 研究で使われた電気抵抗による体脂肪量、除脂肪量の測定は、既に一部の体重計(体組成計)でも実用化している。

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