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【聖火リレー アーカイブス(19)】 古代史の舞台・飛鳥へ 聖火、遷都の歩みたどる

2021.4.15 12:00 共同通信
奈良県明日香村で森川裕一村長(左)からトーチに火をもらう聖火ランナー=11日午後
奈良県明日香村で森川裕一村長(左)からトーチに火をもらう聖火ランナー=11日午後
 東京五輪の聖火リレーは11日、全国9県目の奈良県で始まった。南部の五條市からスタートし、日本最古の神社との言い伝えもある大神(おおみわ)神社がある桜井市や、7世紀前半に没した権力者の蘇我馬子が葬られたとの説もある石舞台古墳などが有名な明日香村を経て、藤原京(694~710年)が置かれた橿原市に。12日には平城京(710~84年)があった奈良市に至り、遷都の歴史をたどるように進む。
 11日の第1走者は、県内屈指の高校野球の名門・天理高出身で、プロ野球の中日などでプレーした鈴木康友さん(61)。4年前に血液がんの一種と診断され、闘病生活を乗り越えランナーを務めた。朗らかな表情で走る鈴木さんに、沿道から拍手が送られた。終了後、移植した臍帯血(さいたいけつ)の提供者らを思いながら「支えてくれた人、スポーツ界への感謝を込めた」と走りを振り返った。
 初日の最終走者は、1964年東京五輪の競泳女子代表で、後の交通事故で脚に後遺症を負った東美代子さん(75)。夜、炎が輝きゆらめくトーチを右手で掲げ、介助者と共に橿原市の陸上競技場でゴールした。
 奈良県では4月に入り、新型コロナウイルスの新規感染者が急増。県実行委員会はオンライン中継の視聴を事前に呼び掛けたが、肩がぶつかり合うほどに人が集まった場所も。沿道のスタッフは「大声禁止」などと掲示して注意を促した。