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(588)もはや赤ちゃんではない エゾフクロウ

2021.3.8 11:00
親代わりの村津颯さんのうでに止まるエゾフクロウの「まろ」。何か話しているみたいだ
親代わりの村津颯さんのうでに止まるエゾフクロウの「まろ」。何か話しているみたいだ

 

 ケージの前に立つと、おくから手前に飛んできてのぞきこむ。円形を二つに分けたような丸い顔、真っ黒で大きな目。「何しに来たの?」と聞いているのかな。北海道帯広市の「おびひろ動物園」にいるエゾフクロウのメス「まろ」。

 担当の村津颯(そう)さんによると、昨年6月7日、帯広空港近くの木を切る作業中、地面に落ちているのが見つかった。生後1カ月ぐらいだった。

 動物園で保護し、村津さんが親代わりになった。

 ミルクをあげたんですか? 「ミルクはあげません。最初からヒヨコやウズラを細かくきざんで、かたいところはとりのぞいて」。赤ちゃんでも肉食なんだ。

 村津さんは「成長の歩み」を書いている。一部を書き写してみる。

 「6月17日 全身がまだ綿毛(わたげ)におおわれ、おなかが空くとピヨピヨ鳴いていました」「6月26日 止まり木に体をだらーんとあずけるすがたも見られるようになりました。片足で立つようにもなりました。リラックスした際に見られる行動です」 

 7月28日は「もはや赤ちゃんではない」と標題。「大人のフクロウの見た目に近づいてきました。ピイピイ鳴く声も若干低くなったような…」

 でも今でも村津さんがケージに入ると飛んで来て、うでに止まる。安心しきった顔。やっぱり親だと思っているみたいだ。(文・写真、佐々木央)=2019年9月配信

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