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ワクチンなぜ早くできた  研究蓄積、審査も迅速 【新型コロナ・ミニ知識】

2021.2.1 14:05 共同通信

 通常10年以上かかるワクチンの実用化が新型コロナウイルスでは1年未満という異例のスピードで実現し、日本でも欧米企業が開発した「RNAワクチン」という新タイプの製品の接種が近く始まる見通しだ。なぜこれほど早くできたのか。

ワクチン実用化までの工程(イメージ)
ワクチン実用化までの工程(イメージ)

 


 自身もRNAワクチンを研究する内田智士(うちだ・さとし)・川崎市産業振興財団副主幹研究員(京都府立医大准教授)によると、幾つもの要因が重なっている。


 数年は必要なワクチンの設計や動物実験は、似たウイルスによる重症急性呼吸器症候群(SARS)などの研究成果を生かし短縮できた上、3段階の臨床試験(治験)も計5~7年のところ、接種後の経過観察の間に次の段階を始めるなどして数カ月に。当局の審査も極めて迅速に行われた。


 技術面ではメッセンジャーRNAという遺伝物質をワクチンなどに活用する欧米ベンチャー企業の研究が実用化の一歩手前まで来ており「コロナへの応用もスムーズに進んだ」と内田さん。急激な感染拡大で治験データが早く集まったことも大きいという。(1月22日配信)