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【4443】山本 純米吟醸 Turquoise Blue(やまもと ターコイズブルー)【秋田県】

2021.1.5 17:10
秋田県山本郡八峰町 山本酒造店
秋田県山本郡八峰町 山本酒造店

【Z料理店にて 全7回の⑥】

 なじみのZ料理店に2カ月ほど無沙汰している。コロナで大苦戦している、と以前言っていたので、様子見兼激励のため暖簾をくぐった。

 冷蔵庫の中に、わたくしが飲んだことがない酒を7種類見つけた。その中から「酔鯨」「梅乃宿」「春鹿」「穏」「原田」と飲み進め、6番目にいただいたのは「山本 純米吟醸 Turquoise Blue」だった。

 山本酒造店のお酒は飲む機会が多く、当連載でこれまで、18種類を取り上げている。その中でも今回と同じ「山本」が一番多く、パンチ力のある濃醇酸味酒とのイメージが強い。近年、目覚ましい躍進を遂げており、わたくしの好きな銘柄の一つだ。

 さて、今回のお酒をいただいてみる。わたくしの好きなバナナ似でもありセメダイン香(酢酸エチル香)似でもある香りを感じる。従来の「山本」のような力強さは感じないが、きれいな酸がよく出ており、さっぱり、すっきりした口当たり。ジューシー感もある。キレが良く、終わりがすぱっとキレる。全体として、旨みは適度だが、甘みを抑えているイメージの酒におもわれた。

 瓶の裏ラベルは、この酒の原料米「改良信交」について、以下のように説明している。

「改良信交は1959年に秋田県立農業試験場でたかね錦(信交140号)を改良した品種で、稲の背丈が高く栽培がとても難しいので一時は廃れましたが、その名のカッコよさと希少性で、現在では秋田県外でも栽培されるようになりました。弊社では能代市二ツ井のスキー一家としても有名な安井親子に栽培を委託しています。昨年、安井家の二男が消防士を辞め、まさかの就農。今年から親兄弟3人体制となりました」

「山本」は近年、酒名の副題に「Midnight Blue」「sunshine yellow」など色を使っている。今回の「Turquoise Blue」(ターコイズブルー)は、緑がかった青色のこと。なぜこの色名を使ったかなどについて、広島市の酒販店「大和屋酒舗」のサイトは、蔵元コメントとして、以下のように掲載している。

「【蔵元コメント】
 秋田県で酒米用品種としては初めて採用された『改良信交』。1955年、湯沢市山田の佐藤保太郎氏が『信交190号』(たかね錦)から選抜したもので、原品種より早生で心白の発現が良く、醸造特性も良いとされましたが、その収穫の難しさも合ってか、ピークの1960年には2.200haあった咲くつけもその後減少の一途を辿り、現在では希少な酒米となっております。
 そんな希少な酒米で仕込まれ、パワーストーンで"邪気を払い、幸運を呼び寄せる"意味をもつ『ターコイズ』が名付けられた本商品、その味わいにも自然と期待感が高まります」

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(秋田県産)米麹(秋田県産米)、原料米 改良信交100%、アルコール分15度、精米歩合55%、製造年月2020.09」。

 この蔵の主銘柄は2020年現在では、「山本」になっているが、以前の主銘柄は「白瀑」だった。「白瀑」の由来について、ウェブサイト「『日本の名酒』自宅にいながら蔵元巡りの旅」は、「酒名は、蔵の近所の白瀑神社にある滝『白瀑』の名に由来しているそうです」と説明している。

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