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【4440】春鹿 純米 超辛口 生原酒 仕込第壱號(はるしか)【奈良県】

2021.1.2 23:02
奈良県奈良市 今西清兵衛商店
奈良県奈良市 今西清兵衛商店

【Z料理店にて 全7回の③】

 なじみのZ料理店に2カ月ほど無沙汰している。コロナで大苦戦している、と以前言っていたので、様子見兼激励のため暖簾をくぐった。

 冷蔵庫の中に、わたくしが飲んだことがない酒を7種類見つけた。その中から「酔鯨」「梅乃宿」と飲み進め、3番目にいただいたのは「春鹿 純米 超辛口 生原酒 仕込第壱號」だった。この蔵のお酒をわたくしはこれまで、「春鹿」2種類、「白滴」2種類を飲んでいる。中でも印象的なのは「春鹿 超辛口 純米」。多くの居酒屋で常備しており、看板に偽りのない辛口が心に残っている。今回のお酒は、人気の定番酒「春鹿 超辛口 純米」の生原酒バージョンか。さて、いただいてみる。

 ふわっと甘みを感じたのは1/2秒くらいで、あとは辛みがずっと続く。たしかに辛口酒だ。そして、後味から余韻にかけては、辛みに綺麗な酸がかぶさって出てくるイメージ。時として、酸が上回って感じ、エンディングは酸。実に面白い展開だ。キレも良い。わたくしが好きなセメダイン似の香り(酢酸エチル的芳香)がむんむん。バナナ香もおもわせる。これだけセメダイン似の香りが出ている酒は珍しい。

 ただドライなだけで、旨みが感じられず愛想の無い辛口酒ではないのがいい。コメの甘旨みが感じられ、ドライ感の無い辛口酒であるのが非常にいい。ラベルでは「超辛口」をうたっているが、旨みがあるので、飲んだ印象では「辛口」レベルに感じる(機械で計測すると超辛口レベルの数値だろうが)。う~ん、これはいい。いやあ、旨い! アルコール分が高いが、ずっと飲んでいたい、とおもわせる酒だ。

「酒のあべたや」(奈良県磯城郡田原本町)のウェブサイトは、「蔵元より」と題し、蔵元さんのコメントを掲載しているので、以下に転載する。

「◆蔵元より
 令和2年醸造年度(2020BY)の仕込みが始まり、純米超辛口の仕込第壱號を仕込みました。年度初めにの仕込にはいくつもの緊張があり、今年収穫の米の状態や、醸造機械整備後の稼働が順調かどうか、数カ月ぶりに使用される搾り布の香り(袋香)など。そんな様々な緊張感の中、純米超辛口第壱號醪が搾られ、きき酒を行うと・・・・ 美味い。
 かなり良い仕上がりの純米超辛口に、佐藤杜氏から「このお酒を商品化してやってくれませんか」と相談がありました。11月というタイトな瓶詰めスケジュールの中、春鹿蔵人一丸となって特別企画のお酒を完成させました。数量限定です。
  ~2020BY 純米超辛口の仕込第壱號を生原酒のままお届けします~
 しぼりたてならではのフレッシュな口当たりと、酢酸イソアミル様の香り、口に含むとお米の味わいと共に爽やかなミネラル感と辛口の風味が駆け抜けてゆく疾走感。純米超辛口仕込第壱號としては『上て関』(原文ママ)という感動もお伝えしたい仕上がり。佐藤杜氏 太鼓判のしぼりたてを是非お確かめください」

 瓶のラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、精米歩合60%、アルコール分18度、製造年月20.11」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

「春鹿」という酒名について、蔵のホームページは「酒名は、春日大社とその神獣である鹿から春鹿と名付けました」と説明している。

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