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Xリーグ、5連覇狙う富士通が快勝 パナソニック、エレコム神戸も白星発進

2020.10.26 12:36 生沢 浩 いけざわ・ひろし
第1Q、ダイビングで1ヤードTDを決める富士通RBサマジー・グラント(29)
第1Q、ダイビングで1ヤードTDを決める富士通RBサマジー・グラント(29)

 

 日本社会人Xリーグは、新型コロナウイルスの影響で秋シーズンの開幕が約2カ月遅れ、10月24日に富士通スタジアム川崎で開幕。週末の2日間に同スタジアムなどでX1スーパーの3試合が行われ、パナソニック、富士通、エレコム神戸が勝った。 

 今季のX1スーパーは、オール三菱が新型コロナウイルスの感染拡大の影響でリーグ戦への出場を辞退。1チーム減の7チームがAブロック4チーム(富士通、エレコム神戸、IBM、ノジマ相模原)、Bブロック3チーム(オービック、パナソニック、東京ガス)に分かれてリーグ戦を行い、各ブロックの1位がXリーグの優勝決定戦である「ジャパンエックスボウル」(JXB=12月15日)に進出する。

 また、東京ガスが遠征を伴う試合への出場を見合わせることにしたため、24日のパナソニック戦は富士通スタジアム川崎で開催された。

 

 今季の公式戦は、会場の収容人数の25%を上限として一般客の観戦が認められる。JXBは、現状では会場となる東京ドームのキャパシティーの50%となる見込みだ。

ソーシャルディスタンスを保って観戦するパナソニックサイドの観客
ソーシャルディスタンスを保って観戦するパナソニックサイドの観客

 

 前人未到のXリーグ5連覇を目指す富士通は、ノジマ相模原に48―3と大勝した。

 試合開始のキックオフでWR高津佐隼矢が「狙っていた」という99ヤードのリターンTDを決め、勢いに乗った。

 高津佐によれば「今年は積極的にリターンをしていく」のがスペシャルチームの方針だそうで、トーマス・カウマイヤー担当コーチの下で質の高い練習ができているという。

 Xリーグで自身初となるキックオフリターンは「ボールを捕って5歩目で道が見えた」という会心のものだった。

 

 オフェンスはRBサマジー・グラントが96ヤードラッシュ、1TDと活躍。外国人選手の中では来日が最も遅れ、2週間の隔離期間を経てチームに合流してから間もないというものの、ディフェンダーのタックルをはね返す力強さは健在だった。

 もう一人のRBであるトラショーン・ニクソンはディフェンスのエッジラッシャーとの「二刀流」を披露した。

 

 ディフェンスはノジマ相模原の攻撃を234ヤードに抑え、エンドゾーンへの侵入を許さなかった。

 新人では日本大学出身のDL宮川泰介が、試合開始のキックオフでリターンチームの一員としてXリーグデビューを果たした。ディフェンスではバックアップDEとして出場。ローテーションの一角を担う活躍だった。

ノジマ相模原OLのブロッキングを受けながらボールキャリアーを追う富士通DE宮川泰介(右)
ノジマ相模原OLのブロッキングを受けながらボールキャリアを追う富士通DE宮川泰介(右)

 

 大量得点での勝利にも山本洋HCの表情は渋く、「キックオフリターンで先制した後、もたつく場面もあり、修正点は多い。(QBマイケル)バードソンはほぼ1年ぶりのプレー。パスを投げるか自分で走るかの判断は改善の余地がある」と苦言を呈した。

 宮川については「コロナ禍でもフィジカルをきちんと作ってきた。Xリーグで通用する選手になってきた」と評した。

 

 今季のXリーグ初戦となったパナソニックと東京ガスの試合は、パナソニックディフェンスが五つのインターセプトを記録して、38―0と完封勝ちした。

 エレコム神戸は、残り試合時間7秒でQBコーディー・ソコールからWR南本剛志への14ヤードTDパスが成功し、IBMを相手に35―28で劇的な逆転勝ちを収めた。

エレコム神戸QBコーディー・ソコール
エレコム神戸QBコーディー・ソコール

 

生沢 浩 いけざわ・ひろし

名前 :生沢 浩 いけざわ・ひろし

プロフィール:1965年生まれ。上智大卒。1991年にジャパンタイムズ入社。大学時代のアメリカンフットボール経験を生かし、フットボールライターとしても活動。NHKーBSや日テレG+でNFL解説者を務める。「Pro Football Writersof America」会員。

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