三宅が待望の金メダル 1964年10月12日 「再現日録 東京五輪の10月」(12)

2020年10月12日
共同通信共同通信
1964年10月12日、重量挙げフェザー級で金メダルを獲得した三宅義信選手
1964年10月12日、重量挙げフェザー級で金メダルを獲得した三宅義信選手

 

 東京五輪3日目の12日、重量挙げフェザー級で日本の三宅義信(みやけ・よしのぶ)選手がトータル397・5キロの世界新記録で優勝、待望の金メダルを獲得した。

 優勝候補の登場に、新設の渋谷公会堂には皇族や日本選手団幹部が詰めかけた。2位の米国選手を15キロも上回る圧勝。身長155センチの「小さな巨人」とたたえられた。

 三宅選手は宮城県村田町の農家の出身。東京の大学で競技に打ち込む息子のために、両親は月に1度、米をリヤカーで駅まで運んで東京に送り、支えてきた。三宅選手は手にしたばかりの金メダルを、初めて応援に駆けつけた父親にかけて労苦に報いた。

 金メダル第1号の背景には組織委や日本オリンピック委員会の周到な計画もあった。

 前回のローマ五輪の重量挙げは後半の日程。三宅選手の活躍で日本選手団の発奮を促そうと、国際競技連盟などに働き掛け、東京大会は重量挙げを序盤に移した。関係者の思惑通りとなった。

 ソ連が12日、3人乗り宇宙船「ボスホート」を打ち上げた。複数搭乗の前例がない時代に、一気に3人は衝撃的。五輪の最中に、宇宙開発先進国をアピールした。

   ×   ×

 ボスホートはロシア語で「日の出」の意。しかし船内は狭く、軽量化のため宇宙服を着ないなど無謀な飛行だったことが後に分かった。(国名や組織・団体名、競技名、肩書などは当時の呼称に従っています。 共同通信=小沢剛)

 

1964年10月12日、ソ連が打ち上げた宇宙船ボスホートからの電波を日本で受信する郵政省電波研究所電離層研究室のスタッフ
1964年10月12日、ソ連が打ち上げた宇宙船ボスホートからの電波を日本で受信する郵政省電波研究所電離層研究室のスタッフ

 

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