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【4347】獺祭 CRAFT DASSAI 純米大吟醸(だっさい)【山口県】

2020.9.24 21:20
山口県岩国市 旭酒造
山口県岩国市 旭酒造

【Z料理店にて 全5回の③】

 コロナ休業から店を再開したあと、なぜか足が遠のいていた近所のZ料理店。客が減り苦しい営業を続けているだろうから行ってあげなきゃ、と思いつつ、機会がなく胸を痛めてきた。機会を見つけ、ほぼ4カ月ぶりに暖簾をくぐった。やはり客は少なく、厳しい状況がひしひしと伝わってくる。

「酔鯨」「美丈夫」と飲み進め、3番目にいただいたのは「獺祭 CRAFT DASSAI 純米大吟醸」だった。「獺祭」は、当連載で12種類を取り上げているが、今回の「CRAFT DASSAI」を見るのは初めてだ。「CRAFT DASSAI」のコンセプトについて、瓶の裏ラベルは、以下のように説明している。

「この酒は、当蔵の酒造り工程の一定基準を修得した若手社員(入社3~6年)2名が1チームとなり、チャレンジした獺祭です。酒造りの楽しさを知り、美味しさの高みを目指す彼らが醸した純米大吟醸です。【製造担当者】大石康平・藤本祐太」

 さて、いただいてみる。香味は、獺祭そのもの。やわらかな口当たり。軽い酸が感じられ、さわやか感がある。終わりは軽い辛み。味が薄めで、水の如し淡麗酒。キレが良い。非常にきれいかつ繊細で、上品感がある。

 ラベルのスペック表示は「アルコール分16度、精米歩合39%、原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、製造年月20.06」。

 なお、「CRAFT」の意味は技術、手芸品、工芸品など。「CRAFT DASSAI」とは、技術の粋を尽くして醸した獺祭、という意味になるのだろうか。

 酒名「獺祭」の由来について、蔵のホームページは、以下のように説明している。

「弊社の所在地である獺越の地名の由来は『川上村に古い獺がいて、子供を化かして当村まで追越してきた』ので獺越と称するようになったといわれておりますが(出典;地下上申)、この地名から一字をとって銘柄を『獺祭』と命名しております。獺祭の言葉の意味は、獺が捕らえた魚を岸に並べてまるで祭りをするようにみえるところから、詩や文をつくる時多くの参考資料等を広げちらす事をさします。
 獺祭から思い起こされるのは、明治の日本文学に革命を起こしたといわれる正岡子規が自らを獺祭書屋主人と号した事です。『酒造りは夢創り、拓こう日本酒新時代』をキャッチフレーズに伝統とか手造りという言葉に安住することなく、変革と革新の中からより優れた酒を創り出そうとする弊社の酒名に『獺祭』と命名した由来はこんな思いからです」

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