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【4340】金滴 北の純米酒(きんてき)【北海道】

2020.9.17 21:20
北海道樺戸郡新十津川町 金滴酒造
北海道樺戸郡新十津川町 金滴酒造

 用事があって友人宅を訪れた。用事が済んだら、彼が言った。「これ1本、持ってけよ。たくさんあるから、気にしなくていいよ」。こうして手渡されたのは「金滴 北の純米酒」だった。「金滴」は北海道のお酒。当連載でこれまで、2種類を取り上げている。では、いただいてみる。

 甘旨酸っぱさに辛みが加わる味わい。これが第一印象だった。口当たりはまるみを感じ、紹興酒似の熟成香がやや強く、アンズのような香味も感じる。中盤から余韻にかけては辛み。最初は甘・旨・酸・辛それぞれを同じ程度に感じ、ボディ感があるようにおもっていたが、飲んでいると次第に辛みを強く感じるようになり、口当たりもさらりとしたものに変わっていく。食中酒に適したお酒だとおもった。

 蔵のホームページはこの酒を以下のように紹介している。

「■お酒の特徴
新十津川の米・水・人を活かした酒造りを行い、新十津川産酒造好適米 『吟風』をメインに空知産の酒造好適米を多く使い、全量道産米で仕込んでいる。手造りの少量生産にこだわり、一つ一つ丁寧に仕込んでいる。米本来の旨味をいかし、まろやかな口当たりがしっかりとしたお酒。
 ■コンセプト
米の旨さを生かした、吟醸造りの純米酒」

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「アルコール分 15.0度、原材料名 米(北海道産)米こうじ(北海道産米)、精米歩合60%、製造年月2019.3」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だが、ホームページでは上記のように、主な使用品種は「吟風」と開示している。このほかホームページでは「日本酒度+3、甘・辛 やや辛口、酸度1.4」と開示している。

 主な使用米の「吟風」(ぎんぷう)は、北海道立中央農業試験場が1990年、母「八反錦と上育404号の子」と父「きらら397」(主食用米)を交配、選抜と育成を繰り返し品種を固定。1999年に命名、2002年に品種登録された、北海道で栽培されている酒造好適米だ。

 酒名および蔵名の「金滴」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「明治39年(1906年)9月10日、当時全道でも稀に見る、更には北海道酒造業界で は初の、純法人組織として資本金1万円で『新十津川酒造株式会社』を設立した。設立時には500石の生産を計画し、洒銘を徳富川(とっぷがわ)・花の雫(はなのしずく)と称して発売した。
 大正7年(1918年)当時の専務宇治川伊三郎は、ピンネシリ山麓を散策の途中、近くを流れる砂金川の水を飲もうとして、手からこぼれ落ちる水を見なが ら、『金の流れの滴』いうことから『金滴』の名を思いつき、これを商標として使うことを決め、酒銘徳富川を廃し、新たに金滴(きんてき)・銀滴(ぎんて き)・花の雫と称して発売、資本金も3万円とした」

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