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【4292】七本鎗 純米 搾りたて生原酒(しちほんやり)【滋賀県】

2020.8.9 22:53
滋賀県長浜市 冨田酒造
滋賀県長浜市 冨田酒造

【E居酒屋にて 全9回の④】

 コロナ禍による非常事態宣言が解除された当地では、居酒屋が徐々に営業を再開してきている。なじみのE居酒屋も同様だ。この店は、酒の品揃えのセンスがなかなか良いので気に入っている。久しぶりに暖簾をくぐった。

「花邑」「東の麓」「白岳仙」と飲み進め、4番目にいただいたのは「七本鎗 純米 搾りたて生原酒」だった。「七本鎗」は、当連載でこれまで、9種類を取り上げている。地味めだがしっかりした味わいのお酒、言ってみれば質実剛健なお酒、というイメージを持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 ママが、なんと封開け前の、チルド冷蔵庫に入れているものを持ってきた。つまり、0℃のキンキンに冷えたものを持ってきた。冷やしすぎだ。というより、10℃くらいに上げたものを飲みたかった。ということで、まずは、めったにないことだが、0℃のテイスティングを。甘みがフレッシュ。甘みに酸と辛みがアクセントをつける。甘み中心の味わいだった。

 しかし、10℃くらいに酒温が上がって来たら、劇的に味が変わった。旨みたっぷりで、酸が前に出てきたのだ。旨酸っぱい味わい。これは旨い。余韻の辛みと苦みが非常に強い。総じて、力強いお酒となった。加えて、ソリッド感やシャープ感もあり、引き締まった印象だ。

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、酒米 滋賀県産玉栄100%使用、精米歩合60%、製造年月2019年11月、アルコール分17度」。

 使用米の「玉栄」は愛知県農業試験場が1954年、母「山栄」と父「白菊」を交配。育成と選抜を繰り返し開発、1965年に命名された酒造好適米。現在は滋賀県を中心に栽培されている。

 酒名「七本鎗」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。「『本能寺の変』の翌年 天正11(1583)年、信長の跡目をめぐって羽柴(豊臣)秀吉と柴田勝家が戦った『賎ケ岳の戦い』で勇猛果敢な働きによって秀吉に天下人へ道を開くきっかけを開いた七人の若武者、加藤清正・福島正則・片桐且元・加藤嘉明・脇坂安治・平野長泰・糟谷武則を称えて『賎ケ岳の七本槍』と呼ぶ」

 ラベルの字は、この蔵に縁があり逗留した北大路魯山人の手による篆刻を使用。

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