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主力選手が相次いで不参加表明 新型コロナウイルスに揺れるNFL

2020.8.5 10:13 生沢 浩 いけざわ・ひろし
2020年シーズンへの不参加を表明したペイトリオッツのLBハイタワー(AP=共同)
2020年シーズンへの不参加を表明したペイトリオッツのLBハイタワー(AP=共同)

 

 NFLの開幕まであと1カ月ほどとなったが、どうやら選手もファンも例年のワクワク感とはほど遠い、不安でいっぱいの夏を迎えているようだ。

 

 そしてまた、残念なニュースが入ってきた。今季からラスベガスに移転したレイダーズのホームゲームが、すべて無観客で行われることが決定したのだ。

 

 

 レイダーズは2015年にロサンゼルスへの移転計画がNFLによって否決された後、ラスベガスをターゲットに新たな移転計画を立てていた。

 

 こちらは2年後の17年に認可されたが、スタジアム建設など環境が整わず、昨年までオークランドに残っていた。

 

 新設の「アレジアントスタジアム」が完成したため、今年から晴れてラスベガスに拠点を移してシーズンを迎える予定だった。

 

 しかし、新型コロナウイルスの感染を防ぐ目的で、記念すべき初年度のホームゲームにファンは立ち入れなくなった。

 

 オーナーのマーク・デービスも「ファンが入れないならば」とホーム観戦を自粛する構えのようだ。開幕に合わせて予定されていたオープニングセレモニーも来年に延期される。

レイダーズの本拠地アレジアントスタジアム(AP=共同)
レイダーズの本拠地アレジアントスタジアム(AP=共同)

 

 

 同じく今シーズンから新規オープンが予定されている、ラムズとチャージャーズの本拠地ソーファイスタジアムは、観客数を限定してホームゲームを主催する。

 

 ジェッツとジャイアンツが共用するメットライフスタジアムも、既に今季はすべて無観客で試合を行うことが決まっている。

 

 

 7月28日にスタートしたトレーニングキャンプだが、8月からはいよいよヘルメットやショルダーパッドを着用しての練習が許可される。

 

 その一方でやはり新型コロナウイルスに感染する関係者は後を絶たない。

 

 イーグルスのダグ・ピーダーソンHCも感染が確認された一人だ。NFLのHCでは、3月に感染が分かったセインツのショーン・ペイトンHCに次いで二人目である。

 

 選手については新型コロナウイルスを原因とする故障者リストに登録された選手は複数いるが、それが感染したのか感染者と濃厚接触があったのかは明らかにされていない。

 

 

 そして、自身や家族への影響を恐れてシーズン参加を辞退する、いわゆる「オプトアウト」を選択した選手は8月3日現在で50人を超えた。

 

 その中にはペイトリオッツのSパトリック・チャン、LBドンテ・ハイタワー、パッカーズのWRジェロニモ・アリソン、チーフスのRBデイミアン・ウィリアムズら主力クラスの選手も含まれている。

 まだキャンプ序盤とはいえ、首脳陣は頭が痛いことだろう。

新型コロナウイルス感染が確認されたイーグルスのピーダーソンHC(AP=共同)
新型コロナウイルス感染が確認されたイーグルスのピーダーソンHC(AP=共同)

 

 

 現在のところNFLは予定通り9月11日の開幕に向けて準備を進めている。

 

 しかし、今後の展開次第ではさまざまな制約が新たに加えられる可能性もある。予断を許さない日々が続く。

生沢 浩 いけざわ・ひろし

名前 :生沢 浩 いけざわ・ひろし

プロフィール:1965年生まれ。上智大卒。1991年にジャパンタイムズ入社。大学時代のアメリカンフットボール経験を生かし、フットボールライターとしても活動。NHKーBSや日テレG+でNFL解説者を務める。「Pro Football Writersof America」会員。

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