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弁護人がマスクせず、審理遅延 東京地裁で再開の裁判員裁判

2020.6.2 15:40 共同通信

 新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言の解除を受け、東京地裁で2日、約3カ月ぶりに裁判員裁判が開かれた。裁判官や裁判員、検察官は、いずれもマスクを着用していたが、2人の弁護人が永渕健一裁判長の要請に応じず着用しなかったため、審理は予定より約2時間半遅れての開始となった。

 午前11時すぎ、冒頭手続きに入る前、マスク着用を求めた永渕裁判長に対し、弁護人は「全力で弁護するためには、マスクをしたままでは難しい」と発言。手続きは中断された。

 公判は午後1時半ごろに再開。永渕裁判長は「最低2メートルのソーシャルディスタンス(社会的距離)を保っていただく」とした上で、弁護人がマスクを着用しないことを認めた。

 弁護人は公判前整理手続きで「マスクをしなければならないのなら、この段階で公判を開くのは時期尚早だ」との考えを伝えていたという。

 感染防止のため、地裁で最も広い法廷が使われ、裁判官や裁判員の席の間にアクリル板を置いたり、傍聴席の間隔を空けたりする対応を取った。

 この日にあったのは昨年6月11日、東京都品川区で、母親=当時(79)=の口にティッシュペーパーを詰めるなどして窒息死させたとして、殺人の罪に問われた無職吉野道子被告(55)=山梨県北杜市=の初公判。