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フィリピン、感染増でも規制緩和 経済立て直し優先、不安の声も

2020.6.1 16:52 共同通信

フィリピン・マニラのオフィスビル入り口で訪問者の体温を測る警備員=1日(共同)
フィリピン・マニラのオフィスビル入り口で訪問者の体温を測る警備員=1日(共同)

 【マニラ共同】フィリピン政府は1日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため3月中旬から首都マニラなどに敷いていた外出制限を大幅に緩和し、公共交通機関の運行を再開させた。しかし感染者は増加傾向で、経済立て直しを優先した判断には不安の声も上がる。

 大半の企業や工場、商業施設が通常体制での操業再開を認められたほか、電車やバスは乗車人数を制限して運行できるようになった。20歳以下や60歳以上の人には在宅を求めるなど一定の規制は続ける。

 マニラのオフィスビル入り口ではこの日、フェースシールドを着けた警備員が来訪者の体温を測っていた。警備員は「まだ外出を自粛している人が多いようだ。来訪者は感染拡大前の10分の1にも満たない」と話した。

 緩和の一方で、感染者増加に歯止めはかかっていない。3月下旬以降、おおむね200~300人規模で日々増加していたが、ドゥテルテ大統領が緩和方針を表明した5月28日には539人、29日には最多の1046人の感染が報告された。

 さらにフィリピン大の専門家チームは、陽性反応が出ながら保健省の感染者リストに未計上の人が約7千人いると指摘。チームの一人は「公共交通機関が動きだせば感染抑止は難しくなる」として緩和を不安視した。