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政府、来年9月入学断念へ 首相「拙速導入せず」

2020.6.1 23:16 共同通信

公明党の石田政調会長(左)らから提言を受け取る安倍首相=1日、首相官邸
公明党の石田政調会長(左)らから提言を受け取る安倍首相=1日、首相官邸

 安倍晋三首相は1日、9月入学制に関し「選択肢の一つだが、拙速に行うことはない」と明言した。公明党の石田祝稔政調会長らから、来年の導入見送りを求める提言を官邸で受け取った際に述べた。出席者が明らかにした。自民党も「直近の導入は困難だ」とする提言を2日に提出する。政府は与党内の慎重論を踏まえ、来年の導入を断念する見通しだ。

 公明党は提言で、9月入学について「拙速な導入に妥当性は認められない」と明記。小学1年生の一時的な増加に伴う教員の不足、就職時期のずれによる労働力不足で「メリットを大きく上回るコストが生じる」と指摘した。

 新型コロナウイルスの影響に伴う学習機会の保障とは切り離し、「印象論や勢い」で結論を出すのではなく、十分な時間をかけた国民的な議論を求めた。大学入学共通テストや個別の大学入試の日程に関しては、高校の意見を踏まえて早急に判断するよう訴えた。

 一方、9月入学制を検討する自民党ワーキングチームは1日の会合で、政府への提言案の取り扱いを柴山昌彦座長に一任した。本年度、来年度など「直近の導入は困難だ」とする内容には異論が出なかった一方、政府に今後の導入の可能性を検討するよう求める文言を巡ってこの日も結論が出なかった。

 政府は、夏までに感染が再び拡大して休校要請に至る場合に備え、9月入学に関する論点整理を続ける。