「自然学校」が経営窮地 新型コロナで損失18億円
2020年05月30日


新型コロナウイルスの感染が拡大する前の「自然学校」の様子=2014年7月、山梨県北杜市(日本環境教育フォーラム提供)
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、子どもが野外体験できる場を提供する「自然学校」の経営が窮地に立たされている。日本環境教育フォーラムなどによる各地の学校への調査で、売り上げの損失見込み額が少なくとも総額約18億円に上ることが30日分かった。関係者からは「子どもが自然と触れ合える機会を失いかねない」と懸念の声が上がる。
調査は4月、インターネットを通じて実施。川や海、山などで体験活動を実施する自然学校など延べ1474団体にアンケートを送付し、236団体から回答があった。
調査によると、延べ約58万人が参加予定だったプログラムが中止、延期となった。団体の9割が経営に「影響が出ている」「今後影響が出ると思う」と回答し、7割が資金支援を求めている。
同フォーラムによると、緊急事態宣言下でほとんどの団体が活動を自粛し、春休みのキャンプのキャンセルも影響したという。加藤超大事務局長は「長期化すれば、さらに経営は厳しくなる」と訴える。
同フォーラムなどは政府に経済支援を求める要望書を提出。活動再開に向けたガイドラインも策定し、クラウドファンディングでの資金集めも検討している。
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