いすや運動器具での事故に注意 自宅で過ごす高齢者、誤使用など
2020.5.28 17:27
共同通信


転倒防止のための注意点を記載した商品タグ(NITE提供)
製品評価技術基盤機構(NITE)は28日、2010年4月から今年3月の約10年間で、高齢者がいすや踏み台、運動器具の誤使用などで事故に遭ったケースが790件発生したと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け自宅で過ごす高齢者が増えており、NITEはけがの防止を呼び掛けている。
NITEによると、高齢者の事故のうち、死亡したのは225件、重傷は223件。いすや踏み台からの転落が多く、ランニングマシンなど運動器具での事故も21件あった。
福岡県の80代女性は、電気的に筋肉を刺激する運動器具を使用中、腰を骨折する重傷を負った。骨粗しょう症と診断されていたが、使い続けていた。
NITEは、トイレの暖房便座に長時間座った際のやけどやガスこんろ使用時の衣類への引火にも注意を促した。