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武漢へ、日本人140人が帰任 関空から民間チャーター機で

2020.5.27 21:13 共同通信

中国・武漢の国際空港=23日(共同)
中国・武漢の国際空港=23日(共同)

 【上海共同】新型コロナウイルス感染症の流行を受けて中国湖北省武漢市から一時帰国した日本人駐在員ら約140人が27日、現地日系企業がチャーターした飛行機で武漢市に戻った。複数の関係者が明らかにした。現地での自動車や部品の生産を全面的に復旧させる狙い。経済活動の再開を加速させたい中国当局も入国を認めた。

 帰任したのは湖北省に進出している日産自動車のほか、ホンダに部品を供給する会社などの駐在員ら。27日に関西国際空港を出発して武漢市の空港に到着した。14日間の隔離の後、職場に復帰する。中国の民間航空会社の飛行機を利用した。

 中国は感染状況が落ち着き、湖北省でも生産活動が本格化。現地業務を一刻も早く通常に戻したい日系企業側が、駐在員の入国許可やチャーター機の手配を巡って現地当局と交渉していた。

 日本政府は中国全土を対象に、感染症危険情報を渡航中止勧告に当たるレベル3にしているが、チャーター機の運航は黙認したとみられる。

 中国は海外からのウイルス流入を防ぐため、ビザ(査証)や居留許可証を持っている外国人も3月下旬から入国できなくしている。ただビジネスなどで必要な場合はビザ申請できるとしており、今回はこの特例を適用してビザを発給した。

 新型コロナ拡大を受け、日本と武漢を結ぶ直行便も含め両国間の航空便は激減。特例ビザを取得しても予約が取りにくいため、チャーター機を手配した。

 湖北省は自動車産業が盛んで、経済復興に日本企業が果たす役割は大きい。関係者によると、地元当局は「特例ビザを出すよう中国外務省に掛け合う」などと、積極的に日本企業へ帰任を働き掛けていた。