メニュー 閉じる メニュー

(561)かわいらしく見える理由 ネズミフグ

2020.5.30 12:00
かわいらしく見える理由 ネズミフグ
かわいらしく見える理由 ネズミフグ

 

 カラフルな魚が泳ぐ「つめたい海のフグ」の次は「あたたかい海のフグ」の水槽だ。「現在の水温26度」と書いてある。山口県下関(しものせき)市の市立しものせき水族館「海響館」。

 「ここの魚たちはみんな日本の周りの海にいます」と担当の園山貴之(たかゆき)さん。

 目が大きくて、かわいい顔の魚が近づいてきた。全身に小さな黒いはんてんがある。「ネズミフグです。フグ目(もく)ですが、ハリセンボンの仲間です」

 体じゅうにトゲがあるけれど、ふだんはトゲを立てていないので目立たない。おどろいた時や敵に出合った時に体をふくらませ、トゲを立てて身を守る。ハリセンボンの仲間の特徴だ。

 いっしょにいるイシガキフグは、ふくらまない時もトゲが立っている。

 「この水槽のフグたちは歯がするどく、あごの力も強い。かみあいになると、命にかかわるので注意しています」

 特にモヨウフグの歯がするどい。「水槽のガラスにもきずがついて、くもってしまう。それでガラスの内側に透明なフェンスをはっています」。よく見るとたしかに2重になっていた。

 かわいらしく見える理由も教えてくれた。

「ほかの魚は平べったくて横に目があるけれど、フグやハリセンボンの仲間は顔に幅(はば)があるので正面を向くと、こちらと目が合うんです」(文・写真、佐々木央)=2019年3月配信

最新記事