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(557)人間のすぐ近くの海にいる スナメリ

2020.5.26 10:45
2頭のスナメリ。ときどきふれあうように泳ぐ
2頭のスナメリ。ときどきふれあうように泳ぐ

 

 水槽を泳ぐ体が黒っぽく見えたり、白く見えたりする。山口県下関(しものせき)市の市立しものせき水族館「海響館(かいきょうかん)」にいるスナメリ。館の立川利幸(たつかわ・としゆき)さんによると本当は灰色。「海では光のかげんによって色合いがちがって見えます」

 体長2メートル近くになるけれど、クジラやイルカの仲間では小さい。泳いでいる2頭はオスで「ひびき」と「あいす」。

 ひびきは2001年5月、山口県の瀬戸内海沖で網(あみ)にからまって見つかった。「助けた時は大きなきずがあった。みんなでに面倒をみて、すっかり元気になりました」

 あいすは海響館で初めて生まれたスナメリ。まだ3歳だ。

 肌(はだ)がすべすべに見える。「つるつるで、きめ細やかです。さわるととても気持ちがいい」

 こんな生きものが近くの海に生きているなんて知らなかった。「海では気づかれにくい。大きな特徴として、背びれがないんです」。だから水面に上がってきても目立たないそうだ。

 「わたしたちの生活しているすぐ近くの海にすんでいるので、人間とすごくつながっている。人間のせいで海がよごれたら、良くないものが体に入ったり、えさがへったりして影響を受けてしまうでしょう」

 しなやかな泳ぎ、笑っているみたいな顔でかわいい。「わたしたちも大好きです。いやされます」(文・写真、佐々木央)

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