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(556)大切に飼われここに来た ミシシッピアカミミガメ 

2020.5.25 10:45
大きな人工池の陸地で重なり合うミシシッピアカミミガメ
大きな人工池の陸地で重なり合うミシシッピアカミミガメ

 

 大きな人工池にたくさんのカメがいた。陸地のようになっているところには重なり合って。水の中にも黒いかげがいっぱい泳いでいる。

 静岡県河津町(かわづちょう)の「体感型動物園iZoo(イズー)」の巨大カメ池。「全部ミシシッピアカミミガメで、ここには800頭ぐらいいます」と園の森悠(もりゆう)さん。アメリカ原産のカメだけれど、昔はミドリガメの名前でデパートやお祭りの夜店で売られていた。

 もともと日本にいない外来種なので、飼えなくなっても池に放したりできない。iZooが「野外に放すぐらいだったら、うちに持ってきてください」とよびかけたら、次々に持ちこまれた。

 「もともとの池では収容(しゅうよう)しきれなくなり、ネットで寄付をつのって、この巨大池をつくりました」

 飼えなくなった理由はさまざま。海外に住むことになり連れて行けなかったり、飼っていた人が病気になってしまったり…。

 「カメは甲羅(こうら)を見るとどんなふうに飼われてきたか分かる。みんな30年、40年と大切に飼われてきたカメです。いろんな思い出もあると思う。だからこそ捨てずにわざわざ北海道や九州からも持ってきてくれるんです」

 あずけた後で自分のカメに会いに来る人もいるそうだ。

 水の中に細長い魚もいた。「アリゲーターガーです。これも外来種なので、ここにいるんです」(文・写真、佐々木央)

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