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ブラジルの感染者急増、一時2位 南米が「中心地」

2020.5.23 17:55 共同通信

ブラジルのボルソナロ大統領=22日、首都ブラジリア(ロイター=共同)
ブラジルのボルソナロ大統領=22日、首都ブラジリア(ロイター=共同)

 【サンパウロ共同】ブラジル保健省は22日、新型コロナウイルス感染者が33万890人、死者が2万1048人に達したと発表した。感染者数は一時ロシアを上回り、米国に次いで世界で2番目となった。死者数は6位。世界保健機関(WHO)は南米が感染拡大の「新たな中心地になった」として警戒を強めている。

 時差の関係でロシアの感染者数がブラジルを再び抜いたが、ブラジルはこのところ1日2万人前後で急増しており、増加ペースが著しく速い。検査が追い付いておらず、実際の数はさらに多いとみられる。

 WHOで緊急事態対応を統括するライアン氏は22日の記者会見で「南米は感染症の新たな中心地となっており、明らかに最も影響を受けているのはブラジルだ」と指摘した。

 ブラジルでは感染拡大防止のため商業施設閉鎖や外出自粛要請などの規制を実施する州や市などの自治体と、経済を優先し規制解除を求める右翼ボルソナロ大統領との対立が続く異常事態が続いている。「命より自由が大事」と率先して規制を破るボルソナロ氏に倣う支持者らがおり、効果は上がっていない。

 またボルソナロ氏は、トランプ米大統領が推奨しているが新型コロナ感染症治療への効果が不明な抗マラリア薬解禁に固執。反対していた医師出身の保健相を2人連続で辞任に追いやった。保健相ポストは空席のままで、保健分野の経験がない軍出身のパズエロ暫定保健相により抗マラリア薬は今月20日、初期治療からの使用が解禁された。

 保健省は感染者増から国民の目をそらす姿勢が顕著だ。感染者数が一時、世界2位となった22日、ホームページに掲載されたニュースリリースの見出しは「ブラジルで13万5430人が回復」だった。