『道行きや』伊藤比呂美著 異邦人の旅の寂寥感
2020.5.29 7:10
共同通信記者 田村文
伊藤比呂美の文学の核にあるものは何かと考えてゆくと、「漂泊」とか「道行き」という言葉に行き着く。 米国に移民として暮らしながら、日本との間を頻繁に行き来していた時期に書かれた作品群から受けるイメ ...