メニュー 閉じる メニュー

ゼロ金利解除に「必達目標を」 FRB、第2波襲来に懸念

2020.5.21 5:26 共同通信

 【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)は20日、事実上のゼロ金利政策を維持した4月28、29日の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録を公表した。参加者からは将来のゼロ金利解除に当たって失業率などの必達目標を設定すべきだとの主張が出た。新型コロナウイルスの第2波襲来に懸念を示す声も強く、政策の透明性を高め、景気回復を確かにする狙いがある。

 このFOMCでは主要政策金利を年0~0.25%に据え置いた。一部の参加者は「利上げを検討する前に達成すべき失業率や物価上昇率の目標を明示することができる」と訴えた。債券市場の金利に上限を設定し、その水準を維持するために米国債の購入量を調節すべきだとの意見もあった。

 4月の失業率は戦後最悪の水準に悪化し、さらに上昇が見込まれている。参加者は「危機をしのぎきったと確信が持てるまで現在の政策金利の水準を維持するのが適切」との認識で一致した。

 数人の参加者は「短中期で第2波が襲来する可能性が相当ある」と指摘。その場合には外出制限が延長され、経済活動の落ち込みが長期化する恐れがあると予想した。

 また数人の参加者は「金融の安定性に潜在的なリスクがある」とし、貸し倒れの増加に備えて自己資本を温存するため「銀行による(配当などの)株主還元を制限すべきだ」と主張した。