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(554)カビしか食べない 無農薬コーヒーに役立つ コダママイマイ

2020.5.19 11:20
えさを食べた後なのか体が黒い
えさを食べた後なのか体が黒い

 

小さなカタツムリがいた。黄色や白、ピンクやクリーム色のからをせおっている。

 静岡県河津町(かわづちょう)の「体感型動物園iZoo(イズー)」にいるコダママイマイ。iZooは爬虫類の飼育で知られるけれど、爬虫類以外でもめずらしい生きものがいる。

 学術名は「ポリミタ・ピクタ」。園の森悠(もり・ゆう)さんは「世界一美しいカタツムリと言われています。飼育する上では、えさがむずかしい」と話す。

 カタツムリなんだから葉っぱをやればいいんじゃないのかな。

 「コダママイマイはスス病という植物にできるカビしか食べないんです。葉っぱにつく黒いカビです。偏食なんです」

 カビの生えた葉っぱを見つけるのが大変。近くのミカン農家に協力してもらったり、山の中にさがしに行ったりする。

 自然界ではキューバにしかいない。「現地のコーヒー農園などでも育てています。カビを食べてくれるので、無農薬でコーヒー豆を栽培できるんです」

 黒いカビを食べた後は、からの色は変わらないけれど、体の色が黒く変わる。

 iZooは4年半ぐらい前、日本で初めて赤ちゃんを誕生させた。「体長は1ミリぐらいで親とちがい、からの色もくすんでいました」

 それがこんなにきれいになるんだ。(文・写真、佐々木央)=2019年1月配信

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