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(553)「夢の生きもの」飼う喜び ガラパゴスリクイグアナ 

2020.5.18 14:00
首のあたりがオレンジ色をおびているガラパゴスリクイグアナ。ニンジンも好きな食べ物だ
首のあたりがオレンジ色をおびているガラパゴスリクイグアナ。ニンジンも好きな食べ物だ

 

 「ほんとに貴重(きちょう)な種なんです。生息地に行くしか見るチャンスはない。ぼく自身もそう思っていた」。静岡県河津町(かわづちょう)の「体感型動物園iZoo(イズー)」。ガラパゴスリクイグアナの説明をする森悠(もり・ゆう)さんの声がはずむ。

 南米エクアドルの海岸から西へ約千キロ、東太平洋のガラパゴス諸島(しょとう)にいる。動物園で見られるのは世界でここだけ。

 食用とされたり、開発ですむ所がなくなったりして、絶滅(ぜつめつ)が心配されている。iZooは海外の共同繁殖(はんしょく)計画に参加していて、1年半ぐらい前にオスメスのペアがやってきた。そのとき全長25センチぐらいしかなかったけれど、今は60センチぐらいまで育った。大人になると100~120センチになる。

 植えてあるサボテンに、かじられたあとがあった。「サボテンが好きなんですよ」と森さん。かじるとき、サボテンのトゲはいたくないのかな。でも皮膚(ひふ)はごわごわした感じでじょうぶそうだ。

 「えさはふつうコマツナなどですが、できるだけ自然の中にある野草をあたえています。その方が栄養価が高い。あと、バッタのような虫もたまに食べます」

 森さんは爬虫類が好きで、小さいときからヘビやトカゲを飼ってきた。

 「ガラパゴスリクイグアナは個人では手のとどかない夢の生きもの。それを飼えて繁殖を目指していくのは喜びです」(文・写真、佐々木央)

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