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(552)のびのび暮らして130歳 ガラパゴスゾウガメ 

2020.5.17 11:00
首の下をなでられて気持ちよさそうな「ラック」
首の下をなでられて気持ちよさそうな「ラック」

 

 広々とした赤土の広場に大きなカメがたくさんいる。静岡県河津町(かわづちょう)の「体感型動物園iZoo(イズー)」にあるゾウガメの運動場。アルダブラゾウガメとガラパゴスゾウガメがいるけれど、ガラパゴスは「ラック」というオスが1頭だけ。飼育係(しいくがかり)の森悠(もり・ゆう)さんが首の下あたりをなでると気持ちよさそうに首をぐーんとのばす。

 「日本にいるガラパゴスゾウガメはオスだけなんです」と森さん。iZooは世界中の動物園のメスを調べ、どれかにおよめさんに来てもらおうと考えている。

 というのも、iZooではアルダブラゾウガメが毎年、産卵・繁殖(はんしょく)している。その技術をガラパゴスにも応用すれば、絶滅(ぜつめつ)しそうな種が救えるかもしれないからだ。

 「それにラックも130歳だけどまだまだ元気ですから」と森さん。「えっ、130歳ですか」と聞き返してしまった。ゾウガメはとても長生きで、アルダブラゾウガメでは180年ぐらい生きた記録があるそうだ。

 広場には水でどろどろの場所や小高い山のようになっている所もある。

 「生息地にはけっこう水場、どろ場があって、それが好きなカメもいる。小高い所は斜面をのぼって草を食べたりする。自然を再現して自由に動けるようにしています」。のびのび暮らすことが、繁殖にも長生きにもつながっているんだ。(文・写真、佐々木央)=2018年12月配信

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