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ブラジル保健相また更迭 コロナ治療薬巡り大統領と対立

2020.5.16 6:24 共同通信

 【サンパウロ共同】ブラジルのタイシ保健相が15日、辞任を表明した。地元メディアによると、トランプ米大統領が新型コロナウイルス感染症の治療に勧めている抗マラリア薬を巡り、全面使用を求める右翼ボルソナロ大統領と対立し事実上更迭された。

 前任のマンデッタ保健相も新型コロナ対策を巡る大統領との対立から更迭され、タイシ氏は4月17日に就任したばかりだった。ブラジルの感染者が20万人を超える中、保健行政の混乱が続いている。

 ボルソナロ氏は私淑するトランプ氏に倣い、抗マラリア薬のクロロキンを治療の初期段階から使用できるよう規則の変更を要求。有効性や安全性が確認されていないとして、医師出身のタイシ氏は反対していた。

 また、各州知事らが感染症対策で商業施設の閉鎖措置などを取る中、ボルソナロ氏は今月、タイシ氏に相談せずにスポーツジムや理容店などの営業再開を許可する政令を出し確執を深めていた。

 各州はこの政令に従わず、閉鎖措置を続けている。前任のマンデッタ氏もクロロキン使用に消極姿勢で、知事らの措置を支持していたため更迭された。