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アパレルのレナウン、経営破綻 コロナで衣料販売激減

2020.5.15 22:48 共同通信

レナウンの毛利憲司社長=3月
レナウンの毛利憲司社長=3月

 アパレル大手のレナウンが自力での経営再建を断念し、民事再生手続きに入ったことが15日分かった。新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛などにより、百貨店での衣料品販売が激減したことで資金繰りに行き詰まった。帝国データバンクによると、上場企業の経営破綻は今年初。コロナ関連倒産は中小企業で急増しており、経済縮小の影響が初めて大手企業に及んだ。

 レナウンは東京地裁から民事再生手続きの開始決定を受けたと発表した。負債総額は138億7900万円。東京証券取引所第1部から上場廃止となる。今後は管財人の下でスポンサーを探し、再建を目指す。

 子会社のレナウンエージェンシー(東京)が債権者として、15日に東京地裁に民事再生法の適用を申請し、受理された。レナウンは「関係者に多大な迷惑をかける事態となり、心よりおわびする」とコメントを出した。

 感染防止策としての外出自粛が響き、レナウンの3月の店頭売上高は前年同月比42.5%減。主力販路である百貨店の休業が本格化した4月には81.0%減に落ち込んでいた。

 レナウンは経営不振で2010年に中国繊維大手の傘下に入り、ブランドの整理などで経営再建を進めた。しかし、香港にある中国繊維大手の関係企業との取引で、約50億円の販売代金の回収が滞り、19年3~12月期の連結純損益は67億円の赤字に陥っていた。

 レナウンは紳士服の「ダーバン」や英国発祥の高級ブランド「アクアスキュータム」など、百貨店向けのブランドが主力。1902年創業の老舗企業で、高度経済成長期の60年代に始めたテレビCMが浸透し、高い知名度があった。

 近年は電子商取引(EC)が台頭し、レナウンは百貨店の販売比率が高いことが経営課題となっていた。