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(551)毒ヘビの美しさ実感 1、2を争う人気 エチオピアアダー

2020.5.16 11:00
頭のもようは、いかり(アンカー)のマークみたいだ
頭のもようは、いかり(アンカー)のマークみたいだ

 

 静岡県河津町(かわづちょう)の「体感型動物園iZoo(イズー)」。通路にはウッドチップがしかれ、リクガメが自由に歩いている。園の森悠(もり・ゆう)さんが説明してくれた。

 「コンクリートにしたら歩きやすいかもしれないけれど、カメにとってはけがもしやすいし、いい環境ではありません。どちらかと言うと、人が動物の方に合わせるようにしているんです」

 世界中の毒ヘビが集まっている部屋に入る。「有毒動物は人間にとっては命までうばう危険なものも多いけれど、どんな生きものも人を殺すために毒を持っているのではありません。実物を見て、生きものとしての美しさや威厳(いげん)を感じてほしい」

 エチオピアアダーというヘビの前で立ち止まってしまった。体色は黄と黒。それほど派手じゃないけれど、模様がすごい。うろこ一つ一つが集合して、幾何学(きかがく)模様のようだ。「見た目がものすごくきれいなので、うちの毒ヘビの中でも一、二を争うぐらいの人気があります」と森さん。

 エチオピアの高地、標高2000~2800メートルに生息しているそうだ。

 「日本の自然の中では目立ってしまいそうですが、エチオピアの高い山の中では逆(ぎゃく)に、これが自然の中にとけこむ模様であり、色でもあるようなんです」

 毒を持っていても生きものとしての美しさがある。それを実感した。(文・写真、佐々木央)

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