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息上がり筋肉痛、体力の違いに脱帽 運動部の女性記者がチアドラ体験(1)「U30のコンパス」

2018.4.28 13:00 47NEWS
チアドラメンバーと振り付けの内先生(中央左)門馬記者(中央右)

 共同通信運動部の女性記者として、約半年前に名古屋へ赴任した。主にプロ野球を担当することになり、毎日ベテラン敏腕記者のおじさんたち、いや先輩たちに囲まれ、たまの休みは遊ぶ友だちもなくひとり家で麦焼酎を傾ける。

あれ? まだ社会人3年目の25歳。若さを無駄に消費してないか? ナゴヤドーム3階の記者席で落ち込む私の目に、試合前のマウンドでくるくると跳び回るうら若き乙女たちの姿が飛び込んできた。

 高く掲げられるポンポン、力強く繰り出されるステップ、華麗にそろったターン、そして何より、記者席にまで届くはじけた笑顔…。そう、中日ドラゴンズ公式チアチーム「チアドラゴンズ」、通称チアドラだ。

 2月、プロ野球恒例の沖縄キャンプでのこと。連日の飲み会で泡盛をあおり、毎朝むくんだ顔を見せる私に、チームの運営&広報部の方が心配して声を掛けてきた。

 「どうせ運動不足でしょ? チアドラは華やかに見えるけど、練習は地味で厳しいですよ。でも基礎練習はいろんな部分をちゃんと動かすから、運動不足解消にはもってこい。やってみたら」

 え、そんなことしていいんですか? スポーツを取材する身でありながら運動不足という恥ずかしい毎日を送っている私は、記者魂、もとい、かわいい女の子たちに会えるという興味本位丸出しで、お誘いに素直にのってみることにした。

 3月中旬、名古屋市内の体育館。リズムの良い音楽が鳴り響く。メンバーが上体を前に、下に。体の節々を伸ばしていく。

 「柔軟体操からちゃんとやらなければあとが相当キツくなる」と振付師を務める内絵梨香(うち・えりか)先生(39)。そして119人の応募から書類選考、実技試験、面接を経て狭き門を突破した18人のメンバーが記者を快く出迎えてくれた。

 さっそく参加してみる。わかっていたことだが、脚が全然開かない。隣のチアドラメンバーHAZUKIさんに苦笑されつつ、見よう見まねでポーズを変えてついていく。

脚がうまく開かず苦戦する門馬記者(手前)
チアドラメンバーと一緒に柔軟体操する門馬記者(手前)

 やっていたのは約30分間。それでも脚を大きく開きながら体のどこかを動かす未知の動きに息が上がった。既に股関節は筋肉痛。いくら運動不足とはいえ、一応はサッカーで10年以上ならした体。アップの柔軟体操で筋肉痛になるなんて初めてだった。もう、この時点で腰がひけてしまった。

 今回の挑戦のメインはチアドラのパフォーマンスで基本中の基本「燃えよドラゴンズ!」を通しで踊ること。中日ファンなら誰もが知っているこの曲、七回攻撃前の「ラッキーセブン」で夜空にこだまする応援歌だ。

 チアドラ2年目のMEMEさんとRIKAさんに練習の合間をぬって教えてもらうことになった。カウントを取りながら、手取り足取り振り付けを教えてもらう。

 「腕は伸ばして」「笑顔で」「左にパンチ、回してキラキラー」―。初めてのチアリーディングに体がついて行かず、ひきつった笑顔でまねをしようとするが、動きは明らかに硬い。

 「でもできてますよ!」とにこやかな笑顔でおだてられながら、秒足らずの1番をなんとか最後まで踊った。最大の問題は体力だ。リズムをとって右に左に飛び跳ねながら、伸ばした腕を何度も高い位置に持っていく振り付け。ジャンプが続くのがとにかくキツイ。

がっくりと膝に手をやる門馬記者(左)

 「3番まであるのでこれを3回繰り返します!」。え? とてもじゃないけど、体力持ちません…。がっくり手を膝についた。

 5分間の休憩をはさみ、チアドラの皆さんが使っているものと同じポンポンを借りて、いよいよ実戦と同じ3番まで通しで踊ることに。

 チアリーディングの生命線とも言える笑顔をなるべく絶やさないように、最低限、それだけはできるように意識した。しかし、それが一番難しかった。

 まず人前で笑顔をキープすることがなんとも恥ずかしい。つい視線を下げそうになり、先生が目を光らせているのが視界に入った。振り付けこそ完璧ではないが、あたたかく見守るチアドラの皆さんと先生の前でなんとか最後まで踊りきり、おそらくお情けの拍手をいただいた。

ボンボンを持ってダンスに挑戦(中央)

 約150グラムのポンポンが意外に重く、高く掲げて腕を動かすだけで予想以上に体力を使ってしまった。ぜえぜえ息を切らす記者のそばで、一緒に踊ってくれたMEMEさんとRIKAさんはにこにこ涼しい顔。さすがです。

 内先生は「腕しっかり伸ばさないとネ。でもよくできました」。なんとか及第点をもらえた!と喜びそうになった瞬間、「本番のパフォーマンスでは1日にこの他にも何曲も通すからね~」。脱帽するしかなかった。(年齢、肩書などは取材当時、共同通信名古屋運動部=門馬佐和子25歳)

 チアドラ公式ツイッターはこちら→https://twitter.com/cheer_dragons_

 公式ウェブサイトはこちら→http://dragons.jp/fan/cheerdra/

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