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泰日協会バンコク日本人学校での授業

2019.11.22 10:00
400人以上の児童の前で「どうぶつしょうぎ」の対局
400人以上の児童の前で「どうぶつしょうぎ」の対局

 

 すっかり旅生活に慣れてしまって、日本に戻ってひと月もすると外国に出たくなってくる。世界一周の旅から帰ってきたのが8月28日、それから1カ月半ほどたった10月9日からタイのバンコクに行ってきた。プロンポン駅の近くに宿を取り、1週間の滞在。メインの目的は週末に行われる「アジア支部対抗戦」だが、せっかく行くならと前後に目いっぱい予定を詰め込んだ。私の旅は将棋普及が最優先、調整がつかず暇ができてしまったら観光、という優先順位である。


 まずは泰日協会バンコク日本人学校での授業。ここは世界最大の日本人学校で、なんと小学校1年生のクラスは14クラス。1学年だけで433人の児童がいるそうだ。広大な敷地内に校舎が建ち並び、さらに今も増設中で、まるで大学のような景色。学校内で一番広い体育館に集合し、講師紹介の後に「どうぶつしょうぎ」のルール説明をする。担任の先生の中で、将棋や「どうぶつしょうぎ」が好きな先生がいらっしゃったので、エキシビションマッチとして私と対局することに。子どもたちは応援に大盛り上がりで、私が負けると大きな歓声が上がった。

 

盤駒は子どもたちの手作り
盤駒は子どもたちの手作り

 対局に使う盤駒は事前に工作して、持ち寄ってもらった。色画用紙に盤駒を印刷してそれを切り抜き、めいめいが色鉛筆などで自由に彩色している。それぞれの個性が出ていてかわいらしい。これだけの人数が同時に「どうぶつしょうぎ」の対局を行うのはこれまでで最大である。年齢が低いこともあって始まる前は若干心配していたが、きちんと整列してしっかり話を聞く礼儀正しい子どもたちだった。

 大会開始の号令で一斉に対局が始まる。決着すると一目散に担任の先生に報告に行き、勝ったらライオン、負けたらひよこのスタンプを押してもらう。そして次の相手とすぐに対局を始める。話はそれるが、このスタンプはメルボルンでお世話になった小学校教員の上野先生からの提案で新しく作ったもの。記録用のカードもそれに合わせて新調した。とても使いすく、評判も良かった。こうして少しずつこちら側の道具や運営方法もアップデートされていく。

 

体育館で夢中になって対局をこなす子どもたち
体育館で夢中になって対局をこなす子どもたち

 この授業は紀伊國屋書店の方が小学校側と調整してくださって実現した。書店からは当日も4人が手伝いに来てくださった。支部対抗戦に参加するためにバンコク入りしたシドニー将棋クラブからも2人が参加。各所でお世話になっている方々がこうして力を貸してくださるのはありがたい限りである。そして将棋を通じてさらにつながっていくのはとてもうれしい。貴重な機会を与えてくださった、バンコク日本人学校の野坂教頭先生はじめ先生方、協力してくださった皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。(北尾まどか)

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