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ヨーロッパ選手権inブラチスラバ(1)

2019.9.27 10:00 女流二段 北尾まどか
表彰されたスロバキア将棋協会のメンバー。左端は新美潤大使
表彰されたスロバキア将棋協会のメンバー。左端は新美潤大使

 

 ストックホルムの後にベルリン、イスタンブール、アムステルダムを旅してウィーンの空港に向かった。

 オーストリアに降り立つのは初めてで、できればゆっくり街を歩いてみたいところだったが、次なる目的地はさらに車で60キロほど行ったスロバキアの首都ブラチスラバ。2019年のヨーロッパ選手権の開催地である。

 スロバキアは1993年にチェコスロバキアから分離独立した比較的新しい国。スロバキア将棋協会は若いプレーヤーが中心となって熱心に活動しており、発足して10年を迎える。

 その功績を認められて在スロバキア日本大使館から表彰を受けることになった。将棋連盟から派遣された中座真七段や、ヨーロッパ各国の将棋団体の代表者とともに、私も大使公邸でのレセプションに参列することになった。

大使公邸でのレセプション
大使公邸でのレセプション

 金屏風の前にスロバキアと日本の国旗が掲げられている。参加者が見守る中、新美潤大使から直々に表彰状が手渡された。

 協会のルーカス・ビレテルさんがそれを誇らしげに掲げ、集合写真を撮った。表彰されたのはスロバキアの将棋協会だが、同志みんなでその栄誉を分かち合うような温かい授与式だった。

 ヨーロッパ選手権は「HOTEL SOREA REGIA」で、8月15日から18日の4日間にわたって開催された。

 私がこの大会を訪れるのはこれで9回目。将棋仲間に会うのと、外国を旅するという二つの良さがあって、毎年楽しみにしている。

 初日はチーム戦と早指し戦。日中は会場の写真を撮ってSNSに投稿し、各地のプレーヤーと再会を喜びながら近況を報告し合うなど、のんびりと過ごす。

 長年通っているうちに日本語を勉強して話し掛けてくれる方もだいぶ増えてきた。

 増えたといえば、将棋Tシャツの種類。チームのユニフォームや、大会の記念として作られたTシャツ、格言や戦法が書かれているものなど様々である。

 みんなここぞとばかりに着てくるのでちょっとした展示会のようで面白い。

 夜の8分切れ負けブリッツ大会には70人が参加。プロも駒落ちで出場できることになっているので、この日到着した高田尚平七段、カロリーナ・ステチェンスカ女流1級と私も参加した。

 元奨励会二段の高橋英晃さんと、フランクフルト将棋クラブの筒井健祐さんが6戦全勝し優勝、準優勝を飾った。

ブリッツで優勝した高橋英晃さん(右)と準優勝の筒井健祐さん
ブリッツで優勝した高橋英晃さん(右)と準優勝の筒井健祐さん

 

 筒井さんは昼のチーム戦では振るわなかったのだが、気合いを入れ直して勢いよく上位陣を負かしていた。(北尾まどか)

北尾まどか

名前 :北尾まどか

肩書き:女流二段

プロフィール:北尾まどか女流二段 2000年 、女流棋士2級としてプロデビュー。09年 10月から半年間、NHK将棋講座にレギュラー出演。女流プロ公式戦の対局をこなす傍ら、幼稚園、小・中学校などの教育機関での出張授業や、原稿執筆、講演など、幅広く活動している。10年に将棋普及のため、「株式会社ねこまど」を設立し、代表取締役に。「将棋をもっと楽しく 親しみやすく 世界へ」を理念に掲げ、世界中でイベント出演など将棋を通じて国際交流を行っている。多くの子どもたちに将棋を楽しんでもらおうと考案した「どうぶつしょうぎ」は、発売以来累計60万個を突破するヒット商品になった。東京都出身。1980年1月21日生まれ。

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