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47リポーターズ

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ポーランドの将棋フェスティバル~後編~

2016.9.16 12:00 女流二段 北尾まどか
ポーランドの動物園で「どうぶつしょうぎ」のデモンストレーション
ポーランドの動物園で「どうぶつしょうぎ」のデモンストレーション

 今年(2016年)、欧州文化首都となったポーランドのヴロツワフで7月に将棋フェスティバルが開催され、私も参加してきました。

 1日目は動物園でのデモンストレーション。「どうぶつしょうぎ」の大駒は道行く人々の目を引き、たくさんの子どもたちが体験してくれました。本物のキリンを見た後で駒を動かすのは、きっと強く印象に残ったことでしょう!

 2日目はどうぶつしょうぎ大会。決勝戦はポーランド対ベラルーシの子ども対決となり、息の詰まるような緊張感でした。夜は本将棋の多面指し。皆さん熱心で深夜までかかりました。

 3、4日目はメインイベントである子ども将棋大会です。ポーランド人のほかにウクライナ、ベラルーシからの参加もあり、選手11人が総当たりで10ラウンドの対局を行いました。

 子どもの付き添いのために親や指導者も集まっていて、サイドイベントとして大人の大会も行われました。こちらにはデンマークやロシアからも参加があり、総勢13人。ほかにも指導者向けに将棋の教え方や教材についてワークショップを行ったり、子どもたちの対局を大盤解説したり、内容の濃い4日間でした。

 主催者のボイチェックさんは、これまで将棋研修の目的で2度来日し、各地の将棋教室やイベントを回って取材を重ねました。地元では将棋教室や学校のクラブ活動で将棋を教えるなど、指導者として日々、頑張っています。

 「来年は規模を拡大してヨーロッパ子ども選手権として開催したいと考えています。もし実現すれば、いろんな国の子どもたちが集まって交流することで将棋への情熱が湧き、勝負心が強くなることを期待しています。将来的にはアジアやアメリカからの参加者も集めたい。まだまだ先が長いと思いますが、囲碁のコミュニティーに負けないように頑張ろうと思っています」。しっかりと将来を見据えて、力強く語るボイチェックさん。

 ―いつの日か世界子ども将棋大会を開催したい―それは私の夢でもあります。

 「どうぶつしょうぎ」は、漢字の読めない子どもたちや外国人に将棋を教えるのに、とても役立ちます。簡単なルールで駒を取ったり王を捕まえるという基礎を覚え、「次は本物の将棋をやってみたい!」と興味を持ってもらうのが目的です。これからも世界各地を旅して、将棋の楽しさを広めていきたいと思います。(北尾まどか)

ポーランドの将棋フェスティバル~後編~
ポーランドの将棋フェスティバル~後編~

 

北尾まどか

名前 :北尾まどか

肩書き:女流二段

プロフィール:北尾まどか女流二段 2000年 、女流棋士2級としてプロデビュー。09年 10月から半年間、NHK将棋講座にレギュラー出演。女流プロ公式戦の対局をこなす傍ら、幼稚園、小・中学校などの教育機関での出張授業や、原稿執筆、講演など、幅広く活動している。10年に将棋普及のため、「株式会社ねこまど」を設立し、代表取締役に。「将棋をもっと楽しく 親しみやすく 世界へ」を理念に掲げ、世界中でイベント出演など将棋を通じて国際交流を行っている。多くの子どもたちに将棋を楽しんでもらおうと考案した「どうぶつしょうぎ」は、発売以来累計60万個を突破するヒット商品になった。東京都出身。1980年1月21日生まれ。

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