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学校での将棋授業in上海~後編~

2016.11.25 11:55 女流二段 北尾まどか
クラスメートと対局。いい笑顔!
クラスメートと対局。いい笑顔!

 今回の上海への旅は〝私が将棋を教えること〟 が目的ではなく、中国でどのように将棋の授業が行われているのか〝私が学ぶ〟そして〝日本の学校の先生に見ていただく〟ことでした。

 今年の6月、私は東京にある桐朋学園小学校に伺って、小学1年生の児童76人に将棋の授業を行いました。将棋の歴史や礼儀についての説明、私の海外普及活動の紹介をした後、全員で「どうぶつしょうぎ」を対戦。小学校の限られた授業時間内にこのような活動をさせていただくのは、とても貴重な機会でした。その時にお世話になった有馬先生を、今回の旅にお誘いしたのです。

 学校教育に将棋を取り入れてもらう、というのは将棋関係者のかねてからの願いであり、国内でも少しずつ広がっています。しかし継続的に授業が行われている学校は少ないため、20年以上の実績がある上海での授業を、日本の教育者に実際に見てもらいたいと考えており、それがようやく実現しました。

 授業の風景は写真をご覧ください。繰り返し丁寧に駒を並べて、わかりやすく説明する先生方。元気よく手を挙げて、自分の考えた手を発表する生徒たち。笑顔で駒に触れ、楽しそうにクラスメイトと対局する光景。私にとってその授業の進め方や指導法は大変参考になり、とても刺激を受けました。

 「万里城実験学校」の校長先生はおっしゃいました。「将棋は文化の勉強であり、頭の訓練になります。将棋には、礼儀、人として大切なことが備わっているので、子どもたちのこれからの人生にたくさんの物をもたらすと思います」。さらに、「この学校は力の限り、将棋の普及と発展のために協力します」とまで。

 海を越えた地の、言葉も文化も違う教育者の方が、将棋をこんなに尊重してくださっている。思わず涙ぐんでしまいました。

 有馬先生の心にも響いたようで、素晴らしいレポートを書いてご自身のブログで公開してくださっています。こうして将棋の教育的効果に目を向けてくださる方が増えて、日本でもたくさんの学校の授業に将棋を取り入れてほしいと願っています。(北尾まどか)

学校での将棋授業in上海~後編~
学校での将棋授業in上海~後編~
学校での将棋授業in上海~後編~
学校での将棋授業in上海~後編~

 

北尾まどか

名前 :北尾まどか

肩書き:女流二段

プロフィール:北尾まどか女流二段 2000年 、女流棋士2級としてプロデビュー。09年 10月から半年間、NHK将棋講座にレギュラー出演。女流プロ公式戦の対局をこなす傍ら、幼稚園、小・中学校などの教育機関での出張授業や、原稿執筆、講演など、幅広く活動している。10年に将棋普及のため、「株式会社ねこまど」を設立し、代表取締役に。「将棋をもっと楽しく 親しみやすく 世界へ」を理念に掲げ、世界中でイベント出演など将棋を通じて国際交流を行っている。多くの子どもたちに将棋を楽しんでもらおうと考案した「どうぶつしょうぎ」は、発売以来累計60万個を突破するヒット商品になった。東京都出身。1980年1月21日生まれ。

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