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フランス縦断!将棋ツアー~後編~

2017.2.3 10:58 女流二段 北尾まどか
AJFJの窓に張り出されたイベントのポスター
AJFJの窓に張り出されたイベントのポスター

 フランス・カンヌでのゲームフェスティバルの後は、西部のアルザスのゲームショップでイベントを行い、ストラスブールに新しくできた将棋クラブで将棋を指しました。

 そして休む間もなく、東部のナントという町へ。フランスは何度も訪れているのですが、ナントは初めての訪問です。高速列車TGVに乗って西から東へフランス国内を横断、5時間の大移動は不安な気持ちを抱えての一人旅。いつもは訪問先に旧知の将棋プレーヤーがいて、その方々と一緒に普及活動を行うのが基本パターンなのですが、ナントではAJFJ(Association Jeunesse France Japon)という日仏文化交流団体の企画するイベントに参加することになっていました。

 初めての土地、初めての方との出会い。あまりイメージが浮かばないまま、期待と不安が入り交じった状態で電車を降りると、駅のコンコースから何やらピアノの演奏が聞こえてきます。フランスらしいなぁと思いつつ耳を傾けると流れているのはジブリの音楽で、急に日本への懐かしさを感じた瞬間、目の前に驚きの光景が広がっていました。AJFJのメンバーたちがコーラス隊になって歌いながら迎えてくれたのです。私もみんなと一緒に合唱し、その後はみんなで手作りクレープパーティー!歌って食べて、出会ったその日から打ち解けることができました。

 翌日は日本庭園でのイベント。6歳くらいの子どもたちが集まってきて「どうぶつしょうぎ」のワークショップをしました。もちろん初めての子どもたちばかりですが、メンバーが丁寧に教えてくれてあっという間に上達します。日本でやっているように、途中からは対戦カードにシールを貼っていくポイント形式で大会を行いました。

 夕方からは指導対局。日本に関係する文化団体ですが全員が将棋をするわけではなく、将棋クラブは一部のメンバーだけ。しかし、せっかくの機会なので「指してみようよ!」と誘うと、手伝ってくれた女性もチャレンジ。駒の動ける方向の書かれた「おおきな森のどうぶつしょうぎ」を使って対局しました。

 次の日は本屋さんとゲームショップでイベント。あっという間に時が過ぎていき、いよいよ帰り支度をする段になると、みんながとても優しく、一緒にいるのがあまりにも楽しくて。来る時は不安だったのに、もうずっとここにいて仲間になりたい、と思ってしまうくらい素敵な方々でした。また必ず再訪します!(北尾まどか)

日本庭園にある家屋で「どうぶつしょうぎ」
日本庭園にある家屋で「どうぶつしょうぎ」
クレープパーティーで記念写真
クレープパーティーで記念写真
6歳の子どもたちも参加して「どうぶつしょうぎ」
6歳の子どもたちも参加して「どうぶつしょうぎ」
本屋さんで「どうぶつしょうぎ」を紹介
本屋さんで「どうぶつしょうぎ」を紹介

 

北尾まどか

名前 :北尾まどか

肩書き:女流二段

プロフィール:北尾まどか女流二段 2000年 、女流棋士2級としてプロデビュー。09年 10月から半年間、NHK将棋講座にレギュラー出演。女流プロ公式戦の対局をこなす傍ら、幼稚園、小・中学校などの教育機関での出張授業や、原稿執筆、講演など、幅広く活動している。10年に将棋普及のため、「株式会社ねこまど」を設立し、代表取締役に。「将棋をもっと楽しく 親しみやすく 世界へ」を理念に掲げ、世界中でイベント出演など将棋を通じて国際交流を行っている。多くの子どもたちに将棋を楽しんでもらおうと考案した「どうぶつしょうぎ」は、発売以来累計60万個を突破するヒット商品になった。東京都出身。1980年1月21日生まれ。

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