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まどかと巡る世界将棋紀行

「どうぶつしょうぎ」の考案者である北尾まどか女流二段が、日本の伝統文化である将棋をもっと世界に広げるため、各国を巡ります。海外での将棋事情がよく分かる北尾女流二段のコラムです。

アジア将棋支部対抗戦inクアラルンプール 

2017.9.29 12:56
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アジア将棋支部対抗戦の対局風景
アジア将棋支部対抗戦の対局風景

 9月はアジア将棋支部対抗戦の季節。香港開催から1年がたち、今年はマレーシアのクアラルンプールへ行ってきました。この大会は今回で5回目。初回の開催地であったクアラルンプールから、シンガポール、バンコク、香港と回って再びこの地へ戻ってきました。

 東南アジア地区将棋大使の小林健二九段の元に集まって上記4か国の支部でスタートしたこの大会は、回を重ねるごとに参加者が増えています。今回はベトナムと広州が初参加となり17チーム、70人が集まりました。地元クアラルンプールからは4チームが参加。そのうちの1つは子どもたちのチームで初級者の子から有段者までいましたが、みんな礼儀正しく立派な対局姿勢でした。

 中学1年生の饒俊延(イウ・トシノブ)君は、中華系マレーシア人のお父さまと日本人のお母さまを持つハーフ。付き添いで来ていたお母さまに聞いたところ、日本のおじいさまと将棋をするために、この7月に日本人会の将棋クラブに来て駒の並べ方から習ったとのこと。会員の方々に丁寧に教えていただいて、今ではすっかり将棋にはまっているそうです。

 お母さまは、「日本人会の図書館にある将棋の本を借りて勉強しています。日本語を読むことがあまりなかったので、良い機会になりました。彼にとって理解するのは結構大変だと思うのですが、ずっと読みふけっています」。そして、この大会に向けて、家にある小さなマグネット将棋盤で本の内容を並べて練習してきたそうです。

 「将棋のどんなところが面白い?」と尋ねると、「どうやって相手の陣地に入るか、頭を使うのが楽しい」と俊延君。大会の空き時間にも、同じチームの子とずっと将棋を指し続けています。楽しそうな子どもたちを眺めながら、ローカルの学校でも広がるといいですね、とお母さまと話しました。機会があれば彼の学校にも伺ってみたいと思っています。

 さて本大会の方は、バンコクチームが今年も優勝!これで大会4連覇と圧倒的な強さですが、来年のシンガポール大会には最近、腕を上げてきた地元の若者が参加するとのことで、今からとても楽しみです!(北尾まどか)

クアラルンプールの子どもチーム(右下)
クアラルンプールの子どもチーム(右下)
将棋を始めて2カ月の俊延君(左端)
将棋を始めて2カ月の俊延君(左端)
東南アジア地区将棋大使の小林九段(中央)
東南アジア地区将棋大使の小林九段(中央)
アジア将棋支部対抗戦に参加した人たち
アジア将棋支部対抗戦に参加した人たち
北尾まどか

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