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47リポーターズ

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「代替的事実」とは トランプ陣営の苦しい言い訳

2017.1.23 12:13 共同通信
2009年米ワシントンで行われたオバマ前大統領の就任式(上)と、20日のトランプ大統領就任式の際の緑地帯を比べた写真(AP=共同)
2009年米ワシントンで行われたオバマ前大統領の就任式(上)と、20日のトランプ大統領就任式の際の緑地帯を比べた写真(AP=共同)

 米国のみならず世界中で繰り広げられた抗議デモの中、米国の第45代大統領に就任したトランプ氏。首都ワシントンで20日に行われた就任式に参加した聴衆の数を巡って早くも一波乱起きている。

 発端は聴衆の数を巡る一部米メディアの報道。連邦議会議事堂で行われた式について「空いた場所が目立ち、参加者は約25万人」と伝えたことに、トランプ氏は反発。「約150万人はいたように見える」と主張し、25万人と「うそ」を報じたメディアは「高い代償を払うことになる」と警告した。

 数時間後には、トランプ氏の命を受けたスパイサー大統領報道官がホワイトハウスで初の記者会見を開き「過去最大の人数だった」と強調。矛盾点を突こうとした記者の質問は一切受け付けず、異例の会見となった。

 一方、大統領顧問のコンウェイ氏は米NBCテレビに対し、150万人との言い分が正しいかどうかには触れないまま「alternative facts(代替的事実、代わりの事実)だった」と主張。番組のホストが「alternative factsとは事実じゃない、欺瞞(ぎまん)だ」と迫ったが、主張を変えなかった。

 就任式の聴衆の数については、明らかにトランプ氏側の分が悪い。連邦議会議事堂前の緑地帯を撮影した空撮写真が公表されたが、2009年のオバマ氏の大統領就任式の写真と比べると明らかにその数は少なく、人のいない空いた場所が目立つ。ニューヨーク・タイムズ紙は、英国の専門家が聴衆を8年前の「約3分の1」と分析していると報道。ワシントン・ポスト電子版はワシントンの地下鉄利用についても、20日の利用者は09年と13年のオバマ氏の就任式の時より少ないと指摘。就任式の中継を米国内で見た視聴者数も、オバマ氏の就任式よりも少ないことが明らかにされた。

 そもそも、代替的事実とは何だろうか。本当の事実に代わる事実という意味だろうが、大統領顧問自らがトランプ氏の主張が本当ではないと認めた苦しい言い訳と受け止められている。米メディアは早くも、「代替的事実」は、「ポスト真実」に続く、トランプ時代を象徴する言葉になるとはやし立てている。 (47NEWS編集部 太田清)

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