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47リポーターズ

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北朝鮮の「ICBM」の性能を推理する

2017.7.4 17:22 共同通信
5月14日に実施された北朝鮮の中距離弾道ミサイル「火星12」の発射実験(朝鮮通信=共同)
5月14日に実施された北朝鮮の中距離弾道ミサイル「火星12」の発射実験(朝鮮通信=共同)

 北朝鮮が4日、初めて大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14」の発射実験に成功したと発表した。米太平洋軍などによると、発射されたのはICBMではなく、中距離弾道ミサイルとの見方が強いが、その性能はどれだけのものなのか。公表されているデータや専門家の評価を基に、その性能を推理してみた。

 北朝鮮の朝鮮中央テレビは「ICBM」は高度2802キロに達し、39分間に933キロ飛行したと伝えた。韓国軍によると、飛距離は930キロ以上。防衛省は2500キロを大きく超える高度に達したと発表した。米太平洋軍によると、飛行時間は37分間。

 世界の科学者でつくる非営利団体「憂慮する科学者同盟」に所属する弾道ミサイル・核兵器専門家デービッド・ライト氏はブログで、飛距離と飛行時間から計算すると、ミサイルはあえて高く打ち上げる「ロフテッド軌道」をとったとみられ、飛距離を950キロ、飛行時間を37分と仮定すると、ミサイルの最高高度は2800キロ以上に達すると発表。

 もし、ロフテッド軌道をとらずに通常の軌道でミサイルを発射した場合、最大飛距離は約6700キロと推定され、米本土やハワイの主要諸島には到達しないものの、アラスカ州には達する性能があると予測した。

 今年5月14日の「火星12」発射でもロフテッド軌道を使って約800キロ飛行したが、今回の飛距離はそれを上回っており、北朝鮮のミサイル技術が進歩しているとの見方も出ている。 (47NEWS編集部 太田清)

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