個性的な演技と独特の存在感でファンの支持を得ている、個性派女優・洞口依子さんのコラムです。テーマは映画、ドラマをはじめ音楽やファッションなど。映画評論も手がける洞口さんが、独自の視点で読者に語りかけます。
かつて、某出版社から「生涯の映画ベストテン」の選定を依頼された時、私が迷わず1位に選んだのは『気狂いピエロ』(1965年・ゴダール監督)だった。 主人公のジャン・ポール・ベルモンド ... [続きを読む]
「人生の三分の二はいやらしいことを考えてきた」 毎度、この秀逸な書き出しではじまる週刊文春のエッセイ『人生エロエロ』。その著者みうらじゅんさんが、「バ還暦」(バカ+還暦)記念の展覧 ... [続きを読む]
香港の朝を歩く。 中環(セントラル)はよく働きよく遊ぶ街だ。 昨夜からまだ盛り上がっているクラブにたむろっている輩を横目に、朝飯探しでうろちょろ。 うろちょろこそ、香港の醍 ... [続きを読む]
旧正月前の香港に行ってきた。 眩しいネオンサインや赤や黄金の派手な飾りなど、旧正月を祝うムードが漂う街。 18歳で初めてこの街に降り立ったのもそんな雰囲気の旧正月前だった。 &n ... [続きを読む]
金継ぎ(きんつぎ)。 茶道の心得がある方ならご存知だろうが、現代ではあまり知られていないかもしれない。 欠けた茶碗などを修復し、新たな価値を見いだす、茶の湯が盛んだ ... [続きを読む]
松も明けた頃。 いつもなら大晦日まで仕事に忙しいはずの我が家だが、今年は夫の実家で静かに年を越し、元旦を迎えることができた。 年越し蕎麦を啜り、紅白歌合戦を見ながら ... [続きを読む]
何を飲もうか。 私は、映画に出てくる酒のあれこれを思い出していた。 忘年会という名ばかりの会合から離れ、辿り着いた酒場で。 卓を囲んだ酔いどれ5人衆。 彼らはア ... [続きを読む]
「う」のモノの季節到来。 「う」のモノと聞いてわかるあなたは、きっと向田邦子ファンにちがいない。 「う」とは、「うまい」の「う」なのだ。 生前、向田邦子さんは、「うまい ... [続きを読む]
細野晴臣氏が作った『北京ダック』という曲がある。 光る街・雨に濡れた横浜、迷い込んだ中華街は火の海。 赤く燃える家鴨は北京ダック。 赤い靴を履いた女の子が北京ダックを胸に抱えて逃げる。 中華街が ... [続きを読む]
「ダウンタウン、全てがあなたを待っている♪」 懐かしいペトゥラ・クラークの『ダウンタウン』がカーラジオから流れてきた。この曲を聴くと、どこかワクワクする街へ出かけたくなる。 ペトゥラ・クラークは ... [続きを読む]
47リポーターズによる連載一覧
政府も対応に乗り出す【世界から】
加害者の自分と向き合う日々
「タブー排除」無観客も 半年前インタビュー
ドラマの裏話もあります
移民出自、差別是正に一役