【世界の街から】国連取材の醍醐味 意外な一面に驚き、間近で見る各国首脳

ニューヨークの国連本部で記者会見を終え、マレーシア政府関係者らと記念写真に納まるマハティール首相(前列中央)=9月(共同)
ニューヨークの国連本部で記者会見を終え、マレーシア政府関係者らと記念写真に納まるマハティール首相(前列中央)=9月(共同)
2018年10月31日
共同通信共同通信

 毎年9月に行われる国連総会の一般討論を取材する醍醐味は、世界各国から集まる多くの首脳に間近で接する機会があることだ。今年は重大ニュースが多かったが、大きな記事にならなくても、首脳や閣僚の意外な一面が強い印象に残った。

 まずロシアのラブロフ外相。だみ声でこわもて。近くで見ると大柄で威圧感がある。ただ、口を開くと人当たりは柔らかい。かつて国連大使だったこともあり、記者会見の最初に会場を見渡して「懐かしい顔が見られてうれしい」。普段は厳しい質問を繰り出す古株の記者たちの表情が和む。

 ユーモアもたっぷり。南アフリカでの土地収用問題について見解を問われると、まじめな顔で「いやいや(ロシアから)遠すぎる。私たちはスペイン・カタルーニャ自治州の(独立を巡る)選挙に介入するのに忙しいんだ。そんな時間はない」

 米国はロシアが米国の選挙に介入したと非難し、ロシアは強く否定している。そんなロシアの外相が、外国の選挙への関与を認めるという発言に、米国への皮肉が込められているのは明らかだった。会場は爆笑に包まれ、冒頭はすっかりラブロフ氏のペースだった。

 マレーシア首相に返り咲き、15年ぶりに国連に来たというマハティール氏は、国内政治から北朝鮮の核開発、安全保障理事会の常任理事国による拒否権行使の在り方まで、多くの分野の質問によどみなく答え、とても92歳には見えなかった。

 健康でいるための秘訣を聞かれると、意外な質問だったのか、ひとしきり笑った後で説明した。「たばこを吸わない。酒を飲まず食事は少なめ。少し運動をして、よく眠る。生活習慣の問題で、秘密はないよ」(共同通信=ニューヨーク支局・本蔵一茂)

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