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新幹線、初期故障千件 1964年10月27日 「再現日録 東京五輪の10月」(27)

2020.10.27 8:00 共同通信
1964年10月12日、東京駅構内で事故のあった現場を調べる係員
1964年10月12日、東京駅構内で事故のあった現場を調べる係員

 

 10月1日に開業した世界最速の東海道新幹線は、パンタグラフなどの初期故障がこれまで約千件発生した。国鉄の担当部署は27日、3回目の会合を開き、故障対策の大半を11月末までに完了することを申し合わせた。

 約千件の故障のうち、各列車に同乗している検査員が発見して手直ししたものが500件以上。運転に10分以上の遅れが出た運転事故は25日までに24件で、パンタグラフやドア、信号、レールに故障が見つかった。

 一方、東京発の新幹線ひかり19号が27日、静岡県富士市付近を通過中、運転台の側面ガラスに石のようなものが当たり、直径4センチの穴があいた。運転士は、少年2人が線路脇からものを投げている姿を確認しており、通報を受けた捜査当局が調べている。

 新幹線の開業以来、列車に向かって空気銃などの発砲や投石事件は6件起きている。

 国鉄は、初期故障について最近1週間は深刻なものがなく「これから故障が起こる可能性は、極めて少ない」としている。一方で、悪質な運行妨害を防ぐことが、課題となった。

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 新幹線の運行妨害を取り締まる特例法は開業前の1964年に施行されている。新幹線は通常の列車よりスピードが速いため、妨害行為に対する処罰も通常の列車より重く定められた。(国名や組織・団体名、競技名、肩書などは当時の呼称に従っています。 共同通信=軍司泰史)