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新型コロナ、暴力団も会合自粛 高齢幹部の感染警戒、組織に打撃

2020.5.2 15:20 共同通信

 新型コロナウイルスの流行は、暴力団の活動にも影響を与えている。感染者が出た組もあり、高齢の幹部への感染を警戒して会合の自粛が進んだ。経済活動の停滞で「しのぎ」(資金獲得活動)の厳しさも増し、大阪府警幹部は「大きな打撃を受けているのは間違いない」とみている。

 暴力団が定期的に開く会合は、組織の意思伝達や結束力強化のための重要な場。山口組と神戸山口組はともに「特定抗争指定暴力団」に指定された1月7日以降、それぞれの本部がある神戸市など「警戒区域」で会合を禁じられたが、区域外の料亭などで集まりを続けていた。

 捜査関係者によると、3月下旬に山口組系組員が新型コロナウイルスに感染し、重症になったことが判明。入院中の組員の写真とともに組関係者らに伝えられた。

 山口組は会合を中止し、不要不急の外出を自粛するよう下部組織に指示。神戸山口組も、緊急事態宣言の期間は行動を控えるよう通達した。実際に大半の会合は取りやめられたという。

 暴力団社会も高齢化が進む。山口組の篠田建市(通称・司忍)6代目組長は78歳、高山清司若頭は72歳。神戸山口組の井上邦雄組長も71歳だ。捜査関係者は「高齢者が重症化しやすいという新型コロナウイルスに組側は神経をとがらせている」と指摘する。

 緊急事態宣言で繁華街からにぎわいが消え、ある組の関係者は「経営していた飲食店を閉めざるを得なくなった」と話す。捜査幹部は「みかじめ料徴収などに困った組織が流行終息後、巻き返しで活動を活発化させる可能性がある」と警戒している。