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阿波おどり衣装でマスク製作 中止で落胆も「人のために」

2020.5.2 6:57 共同通信

「岡忠」が製作した木綿を使ったマスク
「岡忠」が製作した木綿を使ったマスク

 徳島市の阿波おどり用品専門店「岡忠」が、踊りの衣装の裏地や下着に用いる木綿を使ったマスクを製作、販売している。新型コロナウイルスの感染拡大を受け8月の阿波おどりが中止となり衣装の注文が減る中、岡本慎治社長(55)は「実用的なものを作り人のためになりたい」と話す。

 踊り子の汗をしっかり吸う「さらし木綿」を用い、肌触りが柔らかいのが特徴。布を3枚重ねてフィルター効果を高め、息苦しくない立体構造に仕立てた。岡本社長は「蒸し暑い夏に着けても苦しくないはずだ」と話す。

 4月中旬に販売を始めると会員制交流サイト(SNS)で情報が拡散され、現在は予約待ちの状態だ。普段は阿波おどりの衣装を縫製している職人や縫い子ら約20人が、手作業で1日200枚程度のペースで生産している。

 徳島では多くの有名連(有力な踊り手グループ)が一年中、踊りの練習をする。例年8月12~15日の本番に向け春から練習が本格化し、街に踊りの旋律が鳴り響く。しかし今年は戦後初となる全4日間の中止が決まった。自身も有名連「蜂須賀連」の連長を務める岡本社長は「喪失感は大きいが、何かしないといけない」と前を向く。

 マスクはS、M、Lの3サイズあり、洗って繰り返し使える。価格は2枚1セットで990円。注文は岡忠のインターネットショップやファクス、088(653)7758で受け付けている。