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コールセンター職場に感染恐怖 「3密」改善へ署名2万超

2020.4.30 17:40 共同通信

コールセンターの「3密」解消の申し入れのため、会社に向かう契約社員の女性=24日、東京都新宿区
コールセンターの「3密」解消の申し入れのため、会社に向かう契約社員の女性=24日、東京都新宿区

 電話を通じて顧客対応するコールセンターで働く人たちから「職場で新型コロナウイルスに感染しないかと恐怖を感じる」との悲鳴が上がっている。換気のない中で大勢が隣り合わせの「3密(密閉、密集、密接)」に耐える状況。労働組合が団体交渉で改善を求め、インターネットでの署名活動は30日時点で2万筆超が集まった。

 「クラスター(感染者の集団)にならないのが不思議なぐらい」。クレジットカード会社の那覇市の事業所で働く正社員の女性(47)が訴える。

 窓が開かず、両隣や前の席の間は1メートルもない環境で終日しゃべる。会社に窮状を訴えても「工事に時間が必要」「クレジットカードは社会インフラ」と言われるばかりだ。新型コロナの影響で対応件数は増え、いら立つ顧客に強い口調で迫られることもあるという。

 女性は、自身の感染に加え「医療崩壊の寸前と言われており、集団感染すれば拍車をかける」と、逼迫する医療提供体制への負担も心配する。

 神戸市内のコールセンターのアルバイト女性(30)の職場は100人超がひしめき、机やヘッドセット、パソコンが共同使用だという。政府の緊急事態宣言後も「通常営業」と言われたが、恐怖を感じ出勤をやめた。

 自主都合の休みと扱われ、補償が受けられない。「収入がないと生活できないが、出勤すれば感染してもおかしくない。命が軽視されている」

 労働組合「総合サポートユニオン」(東京)によると、既にクラスターとみられる事例が全国に複数あり、相談が相次いでいる。24日には、東京都内の事業所で働く契約社員の女性組合員が会社に改善を申し入れた。

 ユニオンの青木耕太郎共同代表によると、コールセンターは非正規で働く人が多く、欠勤が査定に響いて時給減や雇い止めを招きやすい。労働時間短縮やテレワーク導入も、業務を委託してきた企業の意向に左右され、容易に進まないという。

 近く署名を厚生労働省に提出する予定。